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2012年06月20日

#sokotoko 捜査報告書への虚偽記載

 今朝の読売新聞の1面に「陸山会事件 検事停職へ 元特捜部長戒告も検討 虚偽報告書」という記事が掲載されている。民主党・元代表 小沢一郎氏に対する政治資金規正法違反容疑事件(検察審査会による2度の起訴相当議決で強制起訴)にからみ、虚偽の捜査報告書を作成した元東京地検特捜部検事 田代政弘氏を、停職の懲戒処分とする方向で、法務省が最終調整に入ったという内容である。
 
 また、田代元検事に虚偽の捜査報告書の作成を指示した元東京地検特捜部長 佐久間達哉氏も、監督責任を理由に戒告の懲戒処分とする方向で検討している、とある。
 
 
 いずれも、"最終調整"、"検討"という、あいまいな表現であるので、この記事がどういう目的で掲載されたのか、何故今なのか、私にはよく解らない。事実として、実際に処分が実行された後に記事にすればいいだけではないかと思ってしまう。(記事の対象である法務省や検察組織に対してではなく、この記事を今、報じた読売新聞に対する疑問である。)
 
 
 処分の理由は、すでに何回も報道されている通り、田代政弘元検事が作成した虚偽の記載を含んだ捜査報告書が、小沢氏に対する起訴相当議決を審査する検察審査会に提出されたことにより、2度の起訴相当議決、結果として強制起訴に至ることに影響があったというもの。
 
 捜査報告書に記載された虚偽の内容が実際の取調べ内容と大きく食い違い、検察の信用失墜につながったことが、処分の理由という。

 
 "最終調整"や"検討"ではなく、実際に処分が実行されたなら、それはそれでよい。法務省、検察組織としては、信用失墜を引き起こした田代氏や佐久間氏に罰を下すのは、彼らの組織内の問題だから、私がとやかくいう筋合いではないと思う。
 
 
 しかし、一国民である私にとっては、こんなことでは済まない、済ませてもらっては困る!一方の小沢氏は、政治資金収支報告書への虚偽記載の容疑で起訴され、一審で無罪判決だったにも関わらず、検察官役の弁護士が上告したために、引き続き裁判を戦わなければならない状況に追いやられている。しかるに、もう一方の田代元検事は捜査報告書への虚偽記載という重い容疑を掛けられているにもかかわらず、起訴されず、組織内の処分だけで済まされるのか。
 
 小沢氏の姿は、一国民である私と同じである。他人事と言って傍観していられない。すなわち、刑事事件として起訴する権限を与えられている検察(であり、その実際の執行を担っている一人ひとりの検事)が、私に疑いを持ち、起訴すると決めたら、起訴されてしまう。しかも、私が、疑いを持たれる様な犯罪を全く犯していなくても、取調べや裁判(公判というのかな?)に於ける私の説明や弁明が下手だと、有罪になってしまうかも知れない、そういう深刻な問題なのだ。
 
 
 田代政弘氏や佐久間達哉氏は、複数の一般国民(「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」のメンバら)によって最高検察庁に告訴状が提出されている。田代元検事は、平成23年12月15日に開かれた小沢氏の公判に於いて、石川知裕氏の取調べに関し実際には無かったやり取りを報告書に記載した理由として、記憶が混同していたためと嘘の証言をした「偽証罪」で。
 
 佐久間元特捜部長は、平成22年2月4日に検察が小沢氏の起訴を断念した後、東京第5検察審査会が「起訴相当議決」を出したことに伴う検察による再捜査の結果(これもまた不起訴処分)を検察審査会事務局に送るにあたり、検察審査会が2度目の「起訴相当議決」を出すことを"期待して"、田代政弘検事(当時)が作成した虚偽の記載が書かれた捜査報告書を送ることにより、検察審査会審査員(一般の国民の中からランダムに選出された人で構成される)の議決業務を妨害した「偽計業務妨害罪」に問われている。
 
 
 小沢一郎氏に対する容疑も、政治資金規正報告書に虚偽の記載をしたこと、一方、田代元検事や佐久間元特捜部長が訴えられている罪も、捜査報告書に虚偽の記載をしたことに関連するもの。一方は、刑事裁判で被告席に座らされ、一人間としても政治家という職業人としても、著しく行動を制限されている。もし、後者(田代元検事や佐久間元特捜部長)が組織内の処分で終わるならば、検察のみならず裁判所も含めた、国民の司法に対する信頼を一気に落としてしまうことに繋がる。何故ならば、田代元検事や佐久間部長が容疑を持たれている捜査報告書への虚偽記載という行為は、私を含む国民を、ある日突然、冤罪に巻き込む大きな力を内包しているからである。今回はたまたま虚偽(嘘)が明るみになった。もし被告が自分で、捜査報告書の虚偽記載がばれなかったらと考えると、ゾっとする。
 
 検察上層部や、法務省、野田総理大臣の対応(小川前法務大臣の降板)を見ていると、捜査報告書へ虚偽の記載をするということが、大した問題ではないという錯覚に陥ってしまう。彼ら(検察庁や法務省の職員や政治家)の方がおかしい筈なのに、・・・。彼らは、いったい、どうしてしまったのだろう。また、それらを何の疑問も無くやり過ぎてしまう、私の友人知人を含むみんなも。
 
 
 以上に述べた理由により、田代政弘氏および佐久間達哉氏に対する容疑は、単に検察組織内部の処分で終わらせてはならず、裁判を経て真実を明らかにした後に、有罪か無罪かを決(判決)し、量刑を課すべしと決したならば課すべきであると考える。(そもそも容疑の段階で何故、処分を下すのか。裁判などの手段を経て、真実を明らかにした後でなければ、処分の対象であるか否かは決められない、決めてはいけない筈。"推定有無"の精神を最も尊重すべき司法の世界で従事していながら、彼らは何故そうしないのか。それとも、"推定無罪"の前提に立って仕事をすべき立場にあるのは裁判官のみなのか、検事という仕事はそういうものではないのか、素人である私にはまったく解らない。)
 
 
 なお、平成24年4月に「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」のメンバらによって最高検察庁に起訴状を提出された被疑者には、田代政弘氏、佐久間達哉氏の他に、下記の各氏も含まれていることを付記して、この投稿記事を終える。
 
 偽計業務妨害罪
    木村匡良氏 (東京地方検察庁公判部副部長検事)
    大鶴基成氏 (元最高検察庁公判部部長検事)
    吉田正喜氏 (元東京地方検察庁特捜部副部長検事)
 偽計業務妨害罪ならびに犯人隠匿罪
    斎藤隆博氏 (東京地方検察庁特捜部副部長検事)
 犯人隠匿罪
    堺徹氏    (東京地方検察庁特捜部部長検事)
 
 
--- 関連情報 ---
(1) 「推定無罪」 2010年01月11日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(2) 小沢氏の政治資金に関する新聞・テレビの報道に感じる異常性(1)報道は違法性の所在を明らかにしていない 2010年01月12日 IT屋もりたの今時パソコン日記
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投稿者 もりた : 2012年06月20日 08:53 このエントリーを含むはてなブックマーク この記事をクリップ!

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