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2011年05月24日

#genpatsu 原発依存を脱するために発電・送電分離を!

 今朝の朝日新聞「声」欄に、千葉県船橋市の福田正文さんの「原発なくせば幸福になるのか」という投書が掲載されている。福田さんは"反原発論者"という言葉を用いて、"原発が無くなれば本当に国民の生活は幸福になるのだろうか。"と問うている。
 
 私は、自分自身を反原発論者であるとか、原発推進論者とか、考えたことは無い。今回、福島第一原発の事故が発生するまでは、原発の危険性や、だから原発に反対であるという様なことは、考えもしなかった。しかし、福島原発事故発生以来、日本の原発は徐々に縮小していくべきである、少なくとも新たな原発建設は行なうべきではないと考えている。
 
 
 福田さんは"原発を止めたら当然、計画停電や大幅な節電が必要だ。"と述べる。そうだろうと私も思う。"反原発論者は、自然エネルギーを活用すればという。だが、自然エネルギーはコストや安定性に問題があった。"その通りであった。しかし、かつては太陽光パネルで世界の先端を行っていた日本が、太陽光発電を国策としなかった間に、ドイツでは太陽光発電が普及しつつある。
 
 ドイツの総発電量に占める太陽光発電の割合は0.2%と少ないが、風力(4.4%)、バイオマス(2.3%)を含めた再生可能エネルギーが総発電量に占める割合は大きい(2005年時点。出所:日本エネルギー経済研究所)。

 
 自然エネルギーは、太陽光や風力だけではない。日本は地震国であり、国のいたるところに温泉が湧き出ている。地熱である。既にわが国でも地熱発電は僅かながら行なわれている(2007年時点で総電力量の0.3%。出所:同上)が、この割合をもっと増やしていくべきだ。
 
 また、わが国には太平洋側に黒潮、日本海側を親潮という大きな潮流が流れている。21日(土)の「愛川欽也のパックインジャーナル」(朝日ニュースター)で、軍事評論家の田岡俊次さんが、黒潮による発電を提案された。船にタービンを付けて黒潮の流れを利用して発電するというものだ。太陽光発電と違って、24時間発電が可能だ。
  
 さらに、東京都の猪瀬直樹副知事が川崎にあるガスタービン発電所を視察して、東京都へのガスタービン発電所の設置(誘致)に積極的な姿勢を見せている。この場合は自然エネルギーではなく化石燃料ではあるが、火力発電(石油)に比べてエネルギー変換効率が高いという。
 
 
 おそらく、福田さんも私も考えていることは、そう違わないのだと思う。だれも好き好んで人命を原発の危険にさらすことを甘受する人はいない。投稿の最後を、福田さんもこう締めている。"できうる限り事故を防ぐ努力を行ないながら原発を利用するのが妥当ではないか。"
 
 
 しかし、エネルギー全体に占める原発の割合を現在のレベルを維持していくのか、徐々に減らしていくのかと問われれば、私は後者を採りたい。何故ならば、現在起きている福島原発事故は現在進行中であり、収束の目処は立っていない。人命や健康に被害を受ける人の数、農地や河川、海域、商工業地への放射線汚染の濃度、面積などが確定するまでに、いつまで待てばよいか分らない状態である。
 
 事故収束に向けて長時間従事されている現場の作業員の方々は、たくさんの放射線を被曝されている。この状況は今後も続く。計画的避難地域にいて、避難指示を待っている福島の多くの方々が、今も被曝し続けている。その人たちのことを考えれば私たちに出来ることは、福島原発事故、具体的には4つの原子炉の事故の一日も早い収束に向けて祈ることは当然であるが、他の原発において新たな事故が発生しないように祈るとともに、今後のエネルギーの消費(電気の使用)と生産(発電)について考えることではないかと思う。これが私が、原発の割合を徐々に減らすべきと考える理由である。
 
 
 自然エネルギーによる発電は、いろいろな問題があって普及しなかった。確かに過去においては、そうだった。しかし、極めて永い時間を待たなければ、決してこの世から独りでには無くならない放射線を発する物質を元とする原子力発電に頼り続けていることを選択することは、私には出来ない。自然エネルギーに限定はしない。ガスタービン発電でもいい。
 
 原子力という人間の力のとても敵う相手ではない物質を基にした発電から、原子力以外の発電への方向転換を、今すぐ始めなければならない。今からでも始めなければ、いつまでたってもエネルギー供給源の比率は変えられない。そのために、最も重要なことは、発電と送電の分離だ。真っ先に発電と送電の分離を実現しよう。電力自由化政策を、法制化を進め、そのための具体的なスケジュールを作るよう出来ることをしていきたい。

投稿者 もりた : 2011年05月24日 21:52 このエントリーを含むはてなブックマーク この記事をクリップ!

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