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2010年09月07日

#tsuneoka (一部修正)常岡浩介さんがタリバンに誘拐されたと報じた新聞社サイトの検証(3)

 約5ヶ月ぶりに解放され、昨夜帰国したフリー・ジャーナリスト常岡浩介さん( @shamilsh )の情報については、空港での会見、外国特派員協会(FCCJ)での記者会見、「ニュースの深層」(朝日ニュースター)での上杉隆さんによるインタビューなどによって、オープンにされていますが、昨日書きかけていた「常岡浩介さんがタリバンに誘拐されたと報じた新聞社サイトの検証」が最後まで終わっていませんので、重い腰を上げて、続きを書きたいと思います。
 
(これまでのエントリー)
  ・#tsuneoka 常岡浩介さん誘拐犯をタリバンと報じた新聞社サイトについての検証(IT屋もりたの今時パソコン日記)
  ・#tsuneoka 常岡浩介さんがタリバンに誘拐されたと報じた新聞社サイトの検証(2)(IT屋もりたの今時パソコン日記)

 
 
 前2つのエントリーと同様に、先ずは、検証の対象として利用したMSN産経ニュースと、常岡さんのツイート、江川紹子さん作成のtogetterを再掲します。
 
  常岡浩介: いくつかのメディアで、「タリバンが誘拐」と、出ている ...
 
  ・Togetter - 「解放された常岡さんが犯人像を語る」

 
 
産経新聞の記事(MSN産経ニュースより)
 
記事1
 配信日時: 2010年6月17日 12時40分
 タイトル: 常岡さんはタリバンが監禁、身代金を要求 アフガン当局
 特筆すべき個所(私観):
   反政府武装勢力タリバンがアフガン政府に対し、身代金を要求していることが17日、アフガン治安当局者の話で分かった
 
 
記事2
 配信日時: 2010年9月4日 0時44分
 タイトル: 常岡さんサイトに書き込み 「まだ生きている」
 特筆すべき個所(私観):
   反政府武装勢力タリバンに監禁されているとみられるジャーナリスト常岡浩介さん
 
 
記事3
 配信日時: 2010年9月5日 21時02分
 タイトル: タリバンが常岡さんの拉致認める 地元司令官
 特筆すべき個所(私観):
   反政府武装勢力タリバン地元司令官は5日、首都カブールの日本大使館で保護されたフリージャーナリスト常岡浩介さん(41)をタリバンが拉致したと認めた。アフガン・イスラム通信が伝えた。
 
 
記事4
 配信日時: 2010年9月6日 7時19分
 タイトル: 解放の常岡さん、きょう帰国 ツイッターに「犯人タリバンじゃない」
 特筆すべき個所(私観):
   アフガニスタンで反政府武装勢力に拉致、監禁され、4日解放されたフリージャーナリストの常岡浩介さん(41)は
 
 
記事5
 配信日時: 2010年9月6日 7時59分
 タイトル: タリバン誘拐 常岡さん解放 5カ月ぶり 健康、「感謝したい」
 特筆すべき個所(私観):
   【ニューデリー=田北真樹子】アフガニスタンで取材中にイスラム原理主義勢力タリバンに誘拐されていたフリージャーナリスト、常岡浩介さん(41)が約5カ月ぶりに解放され、カブールの日本大使館に保護された。5日、日本政府関係者などが明らかにした。4日夜(日本時間5日未明)に保護された。

 
 
 
 ここからは、前2つのエントリーと同じく、私が気付いた点です。
 
 
指摘4
 
 記事4(2010年9月6日 7時19分配信 タイトル:解放の常岡さん、きょう帰国 ツイッターに「犯人タリバンじゃない」)で私が面白いと感じたのは、これまで一様に、常岡さんを誘拐・監禁した犯人グループについて「反政府武装勢力タリバン」と記述してきたMSN産経ニュース(記事1記事2記事3)が、ここでは「反政府武装勢力に拉致、監禁され」という様に表現を変化させたことです。つまり、「反政府武装勢力」の後に続く「タリバン」という固有名詞を抜いてしまったのです。
 
 記事4の中味を読むとわかる様に、9月3日の英文のツイートの後、解放の後に常岡さんが書き込んだツイートを読んで書いた記事と思われます(犯人がタリバンではないとの常岡さんのツイートを引用している)。また、"拉致した武装勢力についてアフガン当局はタリバンと断定していた"ことや"カブールの日本大使館はグループの帰属はまだ明確でない"という、それぞれ(アフガン当局と日本大使館)の言葉を紹介しています。これは私観ですが、これまで同サイトが、誘拐犯がタリバンと断定する記事を書いてきたことに対する言い訳の様に思われます。
 
 
 ところで、再び記事4の文章ですが、単に「タリバン」という言葉を抜いてしまったために、おかしな意味になってしまっています。常岡さん自身の認識では、常岡さんを誘拐したグループは、"クンドゥズのラティブ司令官とタハールのワリーという、現地の腐敗した軍閥集団"(常岡さんのツイートによる)ということです。さらに、常岡さんのツイートを見ると、"軍閥ラティブはカルザイの顧問サバアウン大臣の、ヒズビ・イスラミ内の部下に当たり、・・・"、つまり少なくとも常岡さん自身は、"犯行グループは政府中枢の人間である"と認識しています。
 
 しかるに、MSN産経ニュースの記事4の文章を見ると、「アフガニスタンで反政府武装勢力に拉致、監禁され、4日解放されたフリージャーナリストの常岡浩介さん(41)は」とあります。ここに矛盾があります。つまり、「政府中枢の人間」は「反政府武装勢力」かという問題です。
 
 さらに記事4の中味は、
 
 ・「犯人(は)タリバンじゃない」と常岡さんが言っている、
 ・これまでアフガン当局は(犯行グループを)タリバンと断定していた、
 ・日本大使館は、犯行グループは未だ明確でないと言っている
 
というものであり、この記事は何を言っている(言いたい)のか、サッパリわからなくなってしまっています。おそらく、常岡さんとアフガン当局(過去)と日本大使館、3者それぞれの認識・考え・言葉を紹介したいのだと思います。しかし、それぞれの紹介に入る前、つまり記事の冒頭の文章で失敗してしまった、そのように私は解釈しています。
 
"アフガニスタンで反政府武装勢力に拉致、監禁され、4日解放されたフリージャーナリストの常岡浩介さん(41)は5日夜、自身の短文投稿サイト「ツイッター」で、関西空港を経由し羽田空港に6日夜到着することを明らかにした。"
 
 この部分は、常岡さん・アフガン当局・日本大使館いずれの引用(伝聞)でもなく、MSN産経ニュース、あるいはMSN産経にニュースを提供した共同(通信?)の"認識"で書かなければならないからです。
 
 
 
 
 これで、「常岡浩介さんがタリバンに誘拐されたと報じた新聞社サイトの検証」は最後にしようと思って書き始めましたが、長くなってしまいました。もし再び気力が戻ってきましたら、続きをエントリーしたいと思います。その間、別の話題が先になるかも知れません。
 
 
--- 関連情報 ---
(1) #tsuneoka 常岡浩介さん誘拐犯をタリバンと報じた新聞社サイトについての検証 2010年09月06日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(2) #tsuneoka 常岡浩介さんがタリバンに誘拐されたと報じた新聞社サイトの検証(2) 2010年09月06日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(3) #tsuneoka #shinso 常岡浩介さん外国特派員協会記者会見 2010年09月07日 IT屋もりたの今時パソコン日記

投稿者 もりた : 2010年09月07日 23:05 このエントリーを含むはてなブックマーク この記事をクリップ!

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