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2010年06月08日

未だ政権交代に対応できない大新聞とテレビ、そして国民

 50年以上続いた自民党(を中心とする)政権、いや明治維新後、近代国家となったこの国が初めて経験した昨夏の政権交代(選挙後の合従連衡により結果的に実現した政権交代を除く)。そういう事情を考慮すれば仕方の無いことかも知れません。
 
 朝日新聞が6月2日と3日夜にかけて実施した緊急の世論調査によると、参院選比例区投票先として民主党と答えた人が、前回調査(5月29,30日)の20%から、今回は28%へと、8%も上昇したとのことです。2日後の6月4,5両日実施した調査では、さらに上昇して33%に達したとのことです。他紙やテレビ各局、通信社による調査結果も同じ様な傾向を示しているようです。
 
 
 鳩山・前首相の辞任表明からわずか3,4日で13%も上昇とは、一体どうしたのでしょうか。新聞・TV・通信社による世論調査については、必ずしも時代に合った方法とは言えず、首を傾げたくなる"報道?"姿勢とも併せ、彼らにとって緊急を要する課題だと思っています。しかし、新聞・TV・通信各社、いわゆるマスコミの問題につきましては、官房機密費が長年にわたって新聞・テレビ各社上層部に渡っていたという疑惑と併せて別の機会に譲るとして・・・。

 
 私がよく理解できないのは、世論調査に答える人々、つまり私たちと同じ国民の思考についてです。もちろん、1億2千万人以上が暮らすこの国ですから、"国民"と一括りには出来ないことはわかっています。しかし、一体どういう人が世論調査に答えているのだろうか、と不思議でなりません。
 
 新聞・TV・通信各社の世論調査結果に関して、私が「おやっ」と思ったのは、昨年12月です。鳩山内閣の支持率が11月の62%から48%へと、14%も下落した時です(2009年12月19,20日 朝日新聞調査)。当時、鳩山・前首相の架空献金問題が国会の俎上に上り、小沢・前幹事長の政治団体に対する政治資金規正法違反の疑いに関する"報道?"が始まっていました。その影響があったとはいえ、新政権発足後、わずか3ヶ月という時期に、こんなにも急落することは予想もしていませんでした。
 
 
 この時の(新政権発足間もない内閣支持率急落)状況を、前政権、つまり麻生・自民党政権を引用して、何も驚くに当たらないという意見をおっしゃる人がいました。明治以来、約140年間で初めて、あるいはわが国初の政権交代である鳩山政権と、麻生政権を同じ土俵で比べるなんて、それが私の見方でした。私の見方は、鳩山政権の政権発足から3ヶ月後という時点での支持率急落と、麻生政権とのそれは、同じ土俵で比較できるものではないというものでした。小泉首相退陣後、安倍、福田、麻生と3代続けて、国民の信を問うていない政権のたらい回し。
 
 特に2007年夏の参院選大敗後の福田、麻生・両内閣には、政権担当の根拠が無いのですから、支持率急落は当然と思っていました。むしろ、福田・麻生・両政権発足直後に一時的とはいえ支持率が上昇したことが不思議でなりませんでした。今回の菅・新政権に対する"期待"支持率(未だ新政権発足前ですので、世論調査も「支持しますか」とういう設問ではなく、参院選比例区投票先を問うていますが)の急上昇と同じですが、まったく理解できません。
 
 
 わかり易くするために、上ではこの4年ほどの政権を例に挙げました。しかし、冒頭でも触れましたように、昨年8月の総選挙、9月16日の民主党を中心とする3党連立・鳩山内閣への政権移行は、実際には封建制から近代国家に移った明治以降、初めて私たち国民自らの意志によって成し遂げた政権交代なのです。と、私自身は思っていました。もしかしたら、そう思っている人は、昨夏の総選挙で、民主党や社民党、国民新党、新党日本、新党大地らに投票した人のうち、何人かに一人だったのかも知れないと思うようになってきました。
 
 おそらく、昨夏の政権交代が、わが国初の政権交代だという意識を持っているのは、これらの政党・候補者に投票した人のうちの20%位かとの見方も、これは、星浩・朝日新聞編集委員の言です。
 
 
 選挙の投票率は高年齢層ほど高いが、それらの人々の多くが、新聞・テレビ以外にニュース、特に政治関連の情報に接する手段を持ち合わせていないと思われます。新聞・TV・通信社の"報道?"、特に政治"報道?"が政権交代に追い付いて来れない現状では、なんとかしてこれらの高年齢層、ネット非接触層の人々が、ネット(Twitterやライブ映像)を通じて当事者(政治家)自身が語る言葉に直接、触れて欲しいと願うばかりです。iPadや、ネット対応テレビ、それらに続く(未だ現実世界に出現していないので何と呼べばよいかわかりませんが)新しい道具に期待しています。
 
 
 それにしても、約1800年になるか、ならないかというこの国の歴史において、「民(たみ)」自身の意志による政権樹立(交代)は、明治維新をその数に入れたとしても、今度が2度目。その1000分の1にも満たない短時間で、このことを自覚せよというのが無理なのかも知れません。
 
 
--- 関連情報 ---
(1) 場違いな会合 2005年12月10日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(2) 情報機器の使いやすさ 2006年04月27日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(3) IPTV(IPテレビ)は、地デジ移行の裏返し(2) 2008年07月19日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(4) 鳩山首相・辞任を表明、取り残された国民とマスコミ 2010年06月02日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(5) 民主党代表選がUstream中継されている 2010年06月04日 IT屋もりたの今時パソコン日記

投稿者 もりた : 2010年06月08日 00:24 このエントリーを含むはてなブックマーク この記事をクリップ!

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