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2010年06月02日

与謝野馨氏や渡辺喜美氏(みんなの党)らの疑惑はどうなったのか?

 鳩山首相が辞意を表明したからというわけではありませんが、昨年来、疑惑が持たれているいくつかの案件について多くのみなさんは既に忘れてしまっているかのようで、とても奇異に感じます。
 
 
 小沢一郎・民主党幹事長(報道当時、民主党代表)の公設第一秘書・大久保隆規氏が逮捕・起訴されたのと同じく、政治資金規正法違反の疑惑が持たれた二階俊博・元経済産業相、尾身幸次・元財務相、森喜朗・元首相ら(いずれも自民党)に対して検察は捜査を行なったのでしょうか?(検察が一度不起訴と判断し、検察審査会が不起訴不当の議決をしたところまでは知っていますが、その後を知りません
 
  民主党・小沢一郎前代表秘書・大久保隆規氏、保釈(IT屋もりたの今時パソコン日記)
 
  ・テレビや新聞は何故報じないのか?検察審査会「二階派パーティ券不起訴不当」の議決(IT屋もりたの今時パソコン日記)

 
 
 また、与謝野馨・元財務相(報道当時、自民党)と渡辺喜美議員(報道当時、自民党離党、無所属)に迂回献金と毎日新聞に報じられた件は、西松問題よりも悪質性が高いと思いますが、政治資金規正法違反の疑いに加えて利益供与(あっせん利得)の疑いの可能性もあると報じられていましたが、検察が捜査を行なったということを聞いておりません。
 
  与謝野財務相と渡辺喜美議員に迂回献金と毎日新聞が報道(IT屋もりたの今時パソコン日記)
 
 
 これらの件を、多くのTV視聴者・新聞購読者は、もう忘れてしまったのでしょうか?「あの件はどうなったのだろう?」、「この件は何故、捜査されないのだろう?」といった疑問を持たないのでしょうか?一人ひとりは疑問に持っても、それが新聞やテレビに通じて、ニュースが変わるわけではないとあきらめているのかもしれません。かくいう私も本音はそうです。
 
 
 何故、こんな愚痴を申しているかというと、テレビのニュースを見ていて、鳩山首相の辞任表明の映像を笑いながら見ている自民党議員の姿や、「辞任はやむをえない」、「むしろ遅すぎた」とテレビのインタビューに答えている一般の人の声に嫌気がさしたからです。
 
 自民党議員が笑っていたのは、鳩山首相が自らと小沢、小林両氏が責任を取ることにより、お金にクリーンな本来の民主党の姿に戻ろうと訴えた時です。あぁ笑っているこの方々には、想像力や自覚というものが無いのだと失望しました。

 
 そしてもうひとつ忘れてならない大問題が、官房機密費の問題です。前政権の官房長官であった河村建夫議員が昨年の総選挙の2日後に、その時点で2.5兆円残っていたといわれている官房機密費をどこかへ持ち去った(隠した)という疑惑です。この件に関しては、新聞にも掲載されテレビのニュースでも伝えられました。
 
 国会でも、鈴木宗男議員が質問主意書を繰り返し提出したと聞いています。しかし、政府(現政権の平野博文・内閣官房長官)から明確な回答がなされていません。何故なのだろうと思っていましたが、ここに来てその秘密が徐々に明らかになってきました。
 
 
 官房機密費自体の裏事情が表に出始めたからです。官房機密費は、政策実現のために公に出来ない工作のために使うと理解していました。ですからその使い途がリアルタイムに公にならないことを私自身も認めていました。ところが、野中広務氏の発言により、官房機密費が国会対策として野党議員に渡っていることの他に、新聞記者やテレビ局の記者、政治評論家といった"報道?"関係者にも渡っていたことが明らかになってきたのです。
 
 政策を実現するための工作費の存在を否定するものではありません。公にしろ、民(企業)にしろ、自らの政策・計画を現実のものとするために公表を一定期間先延ばしする工作費があってもよいと思います。しかし、新聞記者やテレビ局の記者、政治評論家に、お金が渡ってはいけないと思います。民間企業の営業活動とは事情を異にします。それは工作費(官房機密費)の出所が彼らの取材対象である政府だからです。例えば民間企業でも、自社の製品をテレビ、新聞、雑誌などに紹介してもらうためにマスコミにお金を支払って記事にしてもらうことがあるだろうとおっしゃる方がいらっしゃるかもしれません。しかし、この官房機密費の原資は税金なのです。
 
 
 野中氏の暴露発言の後、週刊ポスト取材班とフリージャーナリストの上杉隆氏(@uesugitakashi)の取材により、それら記者や評論家に配られた金額が1回あたり10万円や100万円であること、少なくとも池田勇人首相の頃からそのような実態があったこと、上杉氏が今の「関係者」(新聞上層部や評論家)に取材すると彼らはそのことを当然といった受け止め方をしていて決して異常とは感じていないといったことなどが明らかになってきました(週刊ポストは先週(6/4)号と今週(6/11)号を購入してありますが、未だ読んでいません。先入観を除くためです。このエントリーを書き終わってから読みたいと思います)。
 
 そして週刊ポストや上杉氏らのさらなる取材により、どうも政権が変わる時(総理大臣が変わる時)は、官房機密費の残金(金庫)を一旦、"空(カラ)"にするというのが半ば慣例化していたという証言が出てきたようです。「それ(金庫をカラにすること)が(次の政権への)礼儀」という言葉も耳にしました。
 

 そして、今日発売(6月2日発行、6月3日版)の日刊ゲンダイが「自民河村前官房長官 官房機密費に特捜部のメス入る」として、"「官房機密費」を引き出したのは目的外使用に当たるとして、大阪の弁護士らが河村議員を背任か詐欺の疑いで東京地検特捜部に告発していた問題で、東京地検特捜部はきのう(1日)までに告発状を受理することを決めた。"(2010年6月2日発行 日刊ゲンダイより引用)と報じています。
 
 
 よく、大手新聞やテレビ局のニュースに比べて、週刊誌や夕刊紙の記事を信頼しないという人がいらっしゃいますが、あくまで個々の記事単位で評価すべきと思います。何故なら、報道を生業としていない私たちには、実際に当事者を取材し現場に足を運ぶ時間も経済的余裕もありません。100%鵜呑みにはしないという前提付きで、これら夕刊紙や週刊誌などの記事からも情報を入手すべきなのです。現在の日本の大手新聞やテレビ局のニュースは、あまりにも皆が一方向を向き過ぎているからです。

 
 又聞き(二次情報、三次情報)でなく、すべての事柄・ニュースを一次情報として直接、見聞き出来ればよいのですがそれは不可能です。ですから、大手新聞、テレビ局が報じないこれらの媒体のニュースも情報源として活用すべきだと思うのです。しかし、記事全体、特に解説部分をそのまま鵜呑みにせず、100%真実(事実)とは限らないということを常に意識して、自らの頭で考え、自らの心で判断することが重要と考えます。
 
 
 また(上記で述べたように必ずしも一次情報ではなく二次・三次情報の場合も含め)"自分の目で見る"際も、"推定無罪"ということを常に念頭に置くことが非常に重要と考えます。以上の各案件も、あくまで疑惑です。仮に起訴に至ったとしても、事実が証明されたということではありません。いや、それどころか裁判を経て判決が出されたとしても、誤りはゼロではないのです。
 
 
--- 関連情報 ---
(1) 民主党・小沢一郎前代表秘書・大久保隆規氏、保釈 2009年05月26日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(2) テレビや新聞は何故報じないのか?検察審査会「二階派パーティ券不起訴不当」の議決 2009年06月19日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(3) 与謝野財務相と渡辺喜美議員に迂回献金と毎日新聞が報道 2009年06月24日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(4) 小沢氏の政治資金に関する新聞・テレビの報道に感じる異常性(2)報道は推定無罪の原則を忘れているのか 2010年01月14日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(5) 厚生労働省・村木厚子さんの公判がツイートされている 2010年03月03日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(6) 検察審査会の議決による初の起訴 2010年04月21日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(7) #joqr 小沢氏、政倫審出席についての政治評論家・伊藤惇夫氏の解説に異議あり 2010年05月13日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(8) 鳩山首相・辞任を表明、取り残された国民とマスコミ 2010年06月02日 IT屋もりたの今時パソコン日記

投稿者 もりた : 2010年06月02日 19:50 このエントリーを含むはてなブックマーク この記事をクリップ!

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