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2010年05月28日

テレビ報道の限界

 今夜9時からの鳩山首相の記者会見をUstream(videonews.com)の生中継で見ました。いつもの通り、記者クラブに加盟している新聞社(毎日新聞)、テレビ局(TBS)の記者から質問に立ちました。この会見はNHK総合テレビのニュースウォッチ9でも番組冒頭(21時)から生中継されていましたが、21時40分頃で中継を切ってしまったようです。
 
 普段からネットを見ていない高年齢層の人々(必ずしも高年齢層の人々に限ったことではないとは思いますが)は、ここまでしか(質問者である記者と鳩山首相の)生の言葉、つまり1次情報は得られません。その替わりに、スタジオからNHKの記者による解説を聞くことになります。
 
 
 NHKが、こういった記者会見の生中継を途中で打ち切るのは、今に始まったことではありません。私がこのことに気付いた(意識し始めた)のは、昨年春です。大久保隆規氏の逮捕以降、民主党・小沢一郎代表(当時)の記者会見の時だったと思います。
 
 もちろん、放送時間に限りがありますから、最後まで記者会見を生中継できないのは判ります。しかし、NHKで特徴的なのは生中継を切るタイミングです。いつも、新聞やテレビ局の記者の質問が一巡した辺りなのが不満です。実はその後に、海外メディアやフリージャーナリストなど、記者クラブに加入していない人が質問に立ち、核心に迫る回答を引き出すことが少なくないのです。
 
 
 今夜の記者会見も、22時過ぎまで行なわれていました。videonews.comさんのUstream中継も最後の質問に対する鳩山首相の回答の途中で切れて(Off Airになって)しまいましたが、NHKの生中継終了後、30分も行なわれていたのです。案の定、NHKの生中継が終わった後、海外メディアやフリーの記者さんが指名されていました。
 
(ここでひと言、解説を。テレビ局は他にもあるのに、何故、NHKさんばかり批判するのかと申しますと、私は以前から、テレビのニュース("報道?")、特に政治のニュースに関しては、NHKとテレビ朝日以外の局は、ほとんど見ないのです。最近(今年の1月頃から)では、そのNHKとテレビ朝日のニュースさえも(あえて)見なくなり、地上波の報道番組は「朝まで生テレビ」を除いて、ほとんど見ていません。その代わりに朝日ニュースター(CS)を見始めました。「武田鉄矢の週刊鉄学」、「ニュースの深層(火曜日:上杉隆氏)」、「愛川欽也のパックイン・ジャーナル」など。もっとも録画が増える一方で、半分も見ていませんが)
 
 
 これでは私の両親の様な、インターネット以外(新聞やTV、特にテレビ)の"報道?"を通してしか政治に関する情報を入手できない層にとっては、1次情報にアクセスすることは、量的にも質的にも限られてしまいます。

 結局、NHKさんは、私の両親ような高年齢(それらの人々は選挙の際の投票率も高い)層の視聴者に、フリージャーナリストや海外メディアの記者による質疑応答を見せたくないのだと思います。「テレビによる報道の限界」、鳩山首相の記者会見を見て、今夜もまた感じたことです。
 
 
--- 関連情報 ---
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投稿者 もりた : 2010年05月28日 22:47 このエントリーを含むはてなブックマーク この記事をクリップ!

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