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2010年03月03日
厚生労働省・村木厚子さんの公判がツイートされている
昨年、障害者向け郵便料金割引制度の不正に関与したとして、大阪地検特捜部に逮捕された村木厚子氏の公判が今日も行なわれている様です。障害者支援を行なっている(と自称している)「凛の会」という団体に対して、嘘の証明書を発行した容疑で逮捕・起訴された厚生労働省の上村さんという係長。当時、上村係長の上司(局長)であった村木氏も、事件に関与したという容疑で逮捕・起訴されたものです。
この公判を傍聴されている「ナミねぇ」こと竹中ナミさん( @nami_takenaka )という方が、公判の模様をTwitterでツイートされています。法廷内ではツイート出来ないのではないかと思いますので、午前の公判終了後、まとめてツイートされているのではないかと思います。
信じるかどうか、どの程度信じるかどうかは、このツイートを見た方の受け取り方によります。しかし、午前の公判直後、記憶に新しいうちにというお気持ちで、また午後の公判が始まるまでの短時間の間に午前にあった尋問や証言を出来るだけもれなく、という配慮で書かれたのではないかと想像します(あくまでも私の想像)。
何を申し上げたいかと言うと、このツイートを読む人に、被告人に有利な印象を与えるために文章を少し変えたり考えたりする余裕は、竹中さんには無かったのではないかと言うことです。発言の内容をそのまま(出来るだけ加工せず)ツイートするのが最も時間がかからない(と私は思う)からです。音声や映像を伴った生中継ではありませんから、竹中さんという人の耳や脳というフィルターは経ますが、「編集」・「加工」という情報の変化は比較的少ないのではないかと(私は)思っています。
以下に、竹中さん( @nami_takenaka )のこれまでのツイートを掲載します。
Wed, Mar 03
- 07:38 自宅なう。もうすぐ大阪地裁に向けて出発。今日は上村元係長出廷。明日は石井議員。ツイッター速報、頑張ろう。
- 12:45 傍聴記。今朝は数日間の暖かさが去って、コートで自宅をでる。ゆとりを持って出かけたのに、JRが事故で(?)30分も遅れ、大阪地裁201号法廷に10時5分過ぎに駆け込む。でもなぜか上村氏の入廷が遅れ、10:10開廷となったので、冒頭から傍聴できることに。
- 12:49 検事から、被疑者ノートを中心とした尋問が続く。検事が確認し続けたのは「取調べ検事の作文だとあなたは証言してきたが、あなたは各所で同意してるだけでなく、取調べに不満が無い、という欄にチェックを書き入れているではないか」「後日、書き加えたり書き直したりしたのではないか」の2点。
- 12:54 それに対して上村氏は「法廷で証拠として公開されることは全く知らなかったが、自分が後で(取調室で何があったか)読み返す必要を感じていたので、書き直しはしていない。」「不満がない、にチェックした時は、何を言っても無駄と感じて、もうどうでも良いやと投げやりになっていたから」と証言。
- 13:02 「村木課長は、本当のことを言って欲しい、という記述もあるが?」と検事。「塩田さんが村木さんに指示したとか、誰かが郵政の森さんに電話したとか、検事から色々聞かされて、もしかしたら自分が単独で偽造した以外に、もう1枚証明書は偽造されたのでは?と思ってしまうほどだった。」
- 13:06 「だんだん僕は頭が混乱し、村木さんが何か知ってるなら話して欲しいと思った時もあったが、検事から偽造証明書は1枚だと聞いて、村木さんは絶対関与してないと確信できた。でもそれを何度言っても調書に書いてもらえなかった。」
- 13:11 検事「村木課長の関与を自分から言ったことは?」。上村「全くありません!」。検事「でも被疑者ノートに<村木関与を認めた>と書いてますよね」。上村「違います。認めさせられたという事です」。検事「自供したんじゃないんですか?」ここで弁護側より「異議あり!」の声。裁判長が異議を認める。
- 13:18 「でもあなたは・・・」検事が問いかけ方を変える。「村木さんの関与を積極的に否定してませんよね」。上村氏「はい」。検事「この段階(起訴前日)で、それをほのめかしでもしておかなければいけなかったのでは?裁判官からも最後のチャンスと声をかけられたのでしょう?」。
- 13:23 上村氏「怖くて・・・迷いに迷って、ああいうあいまいな書き方になってしまった。申し訳なかった。勇気がなかった。本当はしっかり書きたかった!」聞き取れないほどの声で証言を続ける上村氏の声が高まって来る。検事「村木さんが関与を否定してることは、知っていましたよね」。上村氏「はい。
- 13:26 でも追いつめられて、与えられる様々な情報に混乱して・・・」上村氏の声に嗚咽が混じり、ついに泣きながら叫ぶ。「今は、はっきり村木さんの無実を確認しています。村木さんは無実です!!」検事側尋問が終わり、弁護側と交代となる。弘中惇一郎弁護士が立ち上がり、穏やかに話し始める。
- 13:30 弘中弁護士「厚労省と、あなたが河野氏に証明書を手渡しに行った弁護士会館の図面を確認してもらえますか。」図面が法廷のプロジェクタに映し出される。弘中「厚労省~地下道~エスカレータ~階段・・・ここで一瞬空が見えたというのは、こういう感じですね」次々写真が投影される。うなずく上村氏。
- 13:30 あ、午後の法廷が始まるので、とりあえずここまでとします。
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続きは、竹中ナミさん( @nami_takenaka )のツイートで。
追記:
竹中さんのこれらのツイートを鵜呑みにするものではありません。事実として私が判っている(と思っている)ことは、公判の模様を記した上記の一連のツイートが、12時45分から13時30分までの間に行なわれていることのみです。内容が本当か否かに関しては、公判に参加した人(裁判官、証人、弁護人、傍聴者)でれあば、このツイートを見て判断できるでしょう。
公判を傍聴していない私には、竹中ナミさんの上記のツイート、および、おそらく午後の公判終了後もされるであろうツイートの内容が本当か否か、一部のみ本当かについては全く判りません。しかし、それは今迄(テレビのニュースや新聞記事を通じて情報を得ていたこと)も同じだったということも知っています。
さらに新聞・テレビといった職業報道機関以外の人の手による、非常に迅速な、比較的編集・加工を経ていない(と私は思っている)情報伝達の手段が出てきたということも、知っています。
さらに追記:
午前と午後の公判の合間の45分間という短い時間でのツイートのため、公判における全ての発言、尋問・証言をツイートしていないのではないか、ツイートを読む人に村木氏不利ととられる発言は載せていない可能性はないか。これについても私には判りません(発言を全て漏れなく掲載するというのは、作業量的にも困難ではないかと思います。記憶やメモ書きを頼りにテキスト(文字や文章)を起こす作業は、仮にボイスレコーダーの使用が許されていて録音したものがあったとしても)。
これについては、今迄、新聞・テレビの報道から情報を得ていた時も同じだったということを知っています。すなわち、こちらのニュースは報じるけれども、あちらのニュースは報じない、この記事にはこのくらいのスペース(新聞記事枠の大きさ)・長さ(ニュース放送時間の長さ)を割き、その記事はそのくらいでといった編集権は、新聞・テレビの裁量であり、時には恣意的であったこともしばしばであるということも知っています。
しかし私は、新聞・テレビの記事やニュース(報道姿勢)が恣意的であることに対して、一定の理解は示すことが出来ます。何故なら、報道という活動もまた人間が行なう行為であり、ましてや商業活動として行なっている以上、自社の利益を最優先に考えることを宿命付けられていると思っているからです。つまり、新聞やテレビの報道に恣意性が紛れ込んでしまうのは、新聞・テレビの宿命であり、限界であると思います。
大切なことは、新聞・テレビの購読者・視聴者が、そのことを自覚した上で、記事やニュースに接することです。残念ながら現状を(私の狭い視野の範囲で)見ると、新聞購読者・テレビ視聴者の多くが、そういう意識を持ち合わせていないように思われてなりません。
追記(3回目):
THE JOURNALに、竹中ナミさんによる傍聴記が引用されています。
・竹中ナミ:村木厚子さん公判の傍聴記 「何を明らかにし、何を裁こうとしているのか」(THE JOURNAL - News Spiral)
元記事(村木厚子さんの完全な名誉回復を願う)は、こちら。
・厚子さん、第9回公判傍聴記 by ナミねぇ ~私たちは、裁判の行方を見誤ってはいけない~(プロップ・ステーション - トピックス - 村木厚子さんの完全な名誉回復を願う)
公判の傍聴で原告側・被告側双方の証言を聴いた竹中さんが感じた、検察による事情聴取や取調べにおけるノウハウに関する記述が非常に興味深いので、ぜひ一読されますよう申し上げます。
もちろん、竹中さんの文章や、公判の場で述べられたという証言そのものを、必ずしも鵜呑みするものでは有りません。しかし、私たち一般の人間には、検察(の取調べ)や拘置所内の様子といったものの情報は、非常に少ない状況です。ですから、検察による取調べを受けた当事者の証言や、その証言を傍聴席で聴かれた方によるこれらの情報は、非常に「大事」であると思います。
私たちは、「ものこと」の「判断」を行なう前に、可能な範囲で出来うる限り多くの情報を「知る」(入手す)べきではないかと思っています。もちろん、入手した情報を、そのまま真実として認識すべきであるということではありません。真実かもしれないが嘘かもしれない、1つの事柄に限っても、部分的に真実と嘘が混在しているかもしれません。
それでも、先ずは「知る」ことが重要で、「知る」の次に「判断」するというステップを踏まなければ、その「判断」に何の意味も無いように思います。周囲を見渡すと、「判断」を急ぎすぎる人が多いように感じられます。かくいう私も含め、リクルート事件で多くの人の記憶に悪人のように印象付けられてしまった江副浩正氏の話にも、きちんと耳を傾けるべきだと思っています。

「リクルート事件・江副浩正の真実」(江副 浩正(著)、中央公論新社)
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