« 塩川正十郎、大田弘子・両元大臣から新政権への注文(その1) | メイン | 2010年度予算編成、出発点は前年度決算から »

2009年09月23日

塩川正十郎、大田弘子・両元大臣から新政権への注文(その2)

 午前中、文化放送で放送された塩川正十郎、大田弘子両(元)大臣と幸田真音さんによるトーク番組(「幸田真音のIt's Mine!スペシャル」)の続きです。※ なお、以下の報告はメモを頼りに、発言の内容(趣旨)が伝わることに重きを置いています。必ずしも、発言通りの文言になっていないことを予めお断りしておきます。
 
  塩川正十郎、大田弘子・両元大臣から新政権への注文(その1)(IT屋もりたの今時パソコン日記)
 
 
Q7) (総選挙のマニフェストから新政権誕生後の閣僚の発言等の中で民主党が)一般会計だけでなく特別会計まで含めて"予算は207兆"だと言っ(て多くの人に認知させ)たことは、評価に値すると(私・幸田は)思っています。そこで、かつて「母屋でお粥、離れではすき焼き」の名言を残された塩川さんから、民主党が目指す税金のムダ遣いの削減についてお聞きします。
 塩川) ムダを削減するためには、予算を見直すことも重要だが、「Plan・Do・See」、つまりセクションを機構として循環させるという考え方が重要だ。すなわち、Planは中央)(による予算編成)、Doは地方(による予算執行)。Seeは、本来は国会の仕事(予算執行の監視・執行後の効果の検証=決算)である。私自身、長年国会に身をおき、何度かやろうとしたが、(自民)党内(族議員)からの反対に遭い実行出来なかった。公取の職員を330名から770名に増やし不祥事の摘発が増えたことなどが数少ない上手くいった例だ。また、中央(Plan)と地方(Do)の(予算編成と執行の)間も断絶されたままバラバラだ。
 
 大田) 原口一博総務大臣が発言されているが、「(国の)地方出先機関の廃止」-これをやってくれたら、それだけでも大きな前進だ!
 
 塩川) 民主党結党の際、誰だか忘れたが、言っていたが、補助金・交付金を間接から直接交付にするだけで全然違う。
 
Q8) 「小沢ガール」ではないが、今回多数の新人議員が誕生した。新人議員の活躍については?
 大田) 存分に勉強し、存分に活躍して欲しい。プロフェッショナルになって欲しい。
 塩川) 政策(実現の過程において)「利害の対立」とよく言うが、政治家はそういう時「国民のため」と説明する。しかし、もう少し進めてみると、「国民の中に利害がある」のだ。若者のためなのか、お年寄りのためなのか(その中に利害がある)。

 
Q9) 私(幸田)たちは気軽に言いたいことを発言するが、発言に重みのある大臣という立場にあった中で、何かこぼれ話といったものはございますか?
 塩川) タウンミーティングを全国で12回開催したが、その時の意見は非常に参考になった。それを基にして、小泉総理に対して任期中は消費税を引き上げないことを進言した。所得税・法人税・資産税を総合的に改革する(法人税を下げ、資産税を上げる)ことで、消費税にして1%程度上げる効果があった。
 
Q10) 鳩山新政権は、経済財政諮問会議に替わって国家戦略局(現時点では国家戦略室)を設けていることについて(かつて、経済財政諮問会議のメンバだった立場から)。
 大田) 経済財政諮問会議がなくなることは残念だ。国家戦略局(室)の役割は、長いスパンで戦略的に政策を立てていこうということで、財政諮問会議の目的と違わない。国家戦略局が、経済財政諮問会議以上の機能を持ってくれればいいが。
 
 塩川) 総理が何かアイディアを出した時、それをデザインするのが国家戦略局の役割だ。段取りや仕組みを作る。実施は省庁が行う。
   おそらく現政権(の考えで)は、国家戦略局が実施までやってしまうであろう。国家戦略局の役割を、段取り・仕組み作り迄に留めておくことが大事だ。
 
 大田) もう1つ、役所間の対立というのは、(ほとんどの場合)大臣間の対立なのだ。もちろん、官僚に由る役所間の対立もあるだろうが。
 
Q11) 「日本は政治は二流だが、経済は一流」と巷間では言われてきたが、大田大臣はかつて「もう経済は一流ではない」と発言されました。この対談の最後に、今後の日本経済に対する提言をお願いします。
 塩川) 1つは、GDPを上げていくこと。そのためには、日本の経済構造を変えていくことが必要だ。(その手段として)恒常的に経済成長率を例えば+3%に維持していくことが必要。
   もう1つは、日本的な経済構造の維持(中央と地方の経済格差をこれ以上広げないための施策の実施)を図ること。両者のマッチングこそ、最も重要な課題だ。
 大田) 日本の優秀な人材、技術。これら、すぐれたリソースを生かすために、2つの改革を推し進めていくことが大事。
    1. 製造業以外の生産性向上
    2. 国外に開かれた
(国際化、グローバルな視点に立った)経済政策
 
(幸田) 今日はありがとうございました。
(塩川、大田) ありがとうございました。
 
 
 以上です。実際に政権の中枢で政策推進に当たって来られたお二人が、民主党と鳩山新政権のこれまでの政策をどう見ているのか。インタビュワーも金融のど真ん中で仕事をしていた幸田さんという組み合わせで、下手な政治番組ばかり見せられている日常との落差もあって、本当に有意義な内容だったと感じました。
 
 お二人のような方が内閣に加わることが出来れば、鳩山政権も安心感が増すと正直なところ思います(誰とは申しませんが、不安な二人の閣僚に代わって)。現実的には政権の内と外という関係になりますが、国のどこに無駄遣いがあって、どのような財政政策を採るべきか、向かうべき経済の方向性をよく判っている、つまり、この点に関しては国のムダ遣い削減が最重要課題であるとする民主党と、ほとんど違わない考えをお持ちの人のアドバイスや頭脳を利用しないことが、国全体にとって大きな損失と考えるものです。
 
 
--- 関連情報 ---
(1) 「特別会計への道案内」(1)-国による税金のムダづかいを知るために 2009年09月05日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(2) 塩川正十郎、大田弘子・両元大臣から新政権への注文(その1) 2009年09月23日 IT屋もりたの今時パソコン日記

投稿者 もりた : 2009年09月23日 16:38 このエントリーを含むはてなブックマーク この記事をクリップ!

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.imadokipc.com/mt/mt-tb.cgi/1441

コメント

コメントしてください




保存しますか?