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2009年09月18日

鳩山新政権の閣僚記者会見を聞いて思うこと(その2)

 一昨日(9月16日)夜から昨日(9月17日)未明にかけて行なわれた鳩山政権新閣僚への記者会見を、NHK総合テレビで見ての感想の続きです。
 
  鳩山新政権の閣僚記者会見を聞いて思うこと(その1)(IT屋もりたの今時パソコン日記)
 
 
2.記者の“ふるまい”は旧態依然のまま
 
 2つ目は、新聞・テレビなどの記者の反応についてです。前エントリーでご紹介したように、新政権における就任直後の大臣の“ふるまい”が、旧政権に比べて大きく変化した様子が随所に見られます。それに比べて記者の側は、旧態依然とした発想から抜け切れていない様子が、見て取れました。
 
 質問内容はもとより、質問態度そのものの品位の低さも、際立っていました。どんな点にそれを感じたか、先ずは「旧態依然」から。
 
 
(1) 「旧態依然」だなと感じたのは、「事務方のトップである次官の記者会見をやめることに対する見解」を、会見場に入ってくる(全員ではなかったが)どの大臣にも聞いていたのを目にしたからです。組閣直後の記者会見で、新大臣全員に同じ質問をぶつけることは、今までもテレビでよく目にしました。一人か二人に聞けばいいじゃないですか。何故、新閣僚全員に同じ質問をする必要があるのか、未だに疑問です。
 
 
(2) 「質問内容」についても、市井の年配者の方が、はるかに卓越した見識に基づいた質問をされるように思います。時には“目から鱗が落ちる”ようなことを発する方もいて、プロである記者にはない新たな視点を与えられることがしばしばです(新聞の投書欄や、裁判員裁判における公判など)。
 
 新聞やテレビの記者は、年齢的に若い方が多いのか、よく知りませんが、新聞社・テレビ局内における教育システムが機能していないか、そもそも整備されていないかのどちらかではないかと思います。
 
 
(3) これも(2)に関連しての指摘ですが、「質問態度、品位の低さ」については、司会者が「質問は二人までにしてください」、「この質問で最後です」と、再三再四繰り返しているにも関わらず、無視して質問を続けようとする記者が後を絶ちませんでした。一見、相手から情報を引き出す積極性の現れのように見えますが、私にはパフォーマンスに見えて仕方ありません。
 
 質問も“ぞんざい”な言葉遣いが多く、思わず耳をふさぎたくなる様な衝動に駆られました。この人たちは会社で会議のルールを学んだことがないのでしょうか?会社勤めをしたことのある人なら、あるいは会社ではなくても商店や小さな工場など、どこででも仕事をしたことがあれば、お客様に対する接客態度、得意先や仕入先、取引先の会社の人との打ち合わせのルールや基本的なマナーは、自然と憶えるものと思っていました。
 
 新聞社やテレビ局は、一応は民間会社だと思っていましたが、普通の会社とは違うのかも知れないと、今回の件でわかったような気がします。

 
(4) (1)の「事務次官による記者会見の取り止め」や、(2)の「質問内容」のお粗末さの一つの例になるのかもしれませんが、記者から質問を受けた藤井財務大臣が、まるで小学生を諭すように懇切丁寧に回答しているのが印象に残りました。
 
 藤井大臣が新人・大蔵官僚だった頃、先輩から「『行政官たれ』と教わった。今はそれが崩れてしまっている。」という話を持ち出して、「官僚は専門家としての知識・技量を磨くことに最大限の努力をしろ。決して政治に口出ししてはいけない。」と教育されたというお話です。
 
 先日の麻生総理のぶら下がり会見の時にも感じましたが、本来、自社の中で行なうべき社員教育に替えて、仕事の相手方(場合によってはお客様)にさせているのではないか、という疑問です。これは何も新聞やテレビ局に限った話ではなく、新人セールスマンをしつこく戸別販売させている、一部の会社にも当てはまる話ではありますが。
 
 
(5) 最後も、記者の資質を問うような指摘になってしまいますが、何人かの記者が「○○○○○が1つ。もう1点は、□□□□□□」といった質問の仕方をしていました。一度に複数の質問をするのがカッコいいと勘違いしているのかとも思いますが、このような質問をしてしまうと、何が重要で質問も回答も何処にポイントがあるのかということが、ぼやけてしまう気がします。「1人1問」を、大臣記者会見のルールにして欲しい!と思います。
 
 
 以上、16日から17日未明にかけて行なわれた新閣僚に対する記者会見において、取材する側である新聞、テレビの記者の“ふるまい”について感じたままを述べました。肝心な質問の内容や大臣が考えている政策について言及できませんでしたが、感じたこと気づいたことはまだまだあります。折にふれ、書いていきたいと思います。
 
 
2009年9月23日 追記The Journalに、関連する記事が掲載されていました。
 
  ・なぜ記者はバカになるか(田中良紹の「国会探検」)
 
 16日深夜の記者会見を見た多くの人が「記者って何であんなバカな質問ばかりするのですか」という感想を持ったとのこと。私だけではなかったんだ。私が感じた新聞・テレビの記者の資質が低いのではないか、何故なのだろう?という疑問に、ジャーナリストの田中さんが答えてくれています。

 
 
--- 関連情報 ---
(1) 麻生首相へのぶら下がり取材に見る「マスコミの劣化」 2009年09月03日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(2) 新聞投書欄の一般市民の声に目を見開かされる 2009年09月15日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(3) 鳩山新政権の閣僚記者会見を聞いて思うこと(その1) 2009年09月18日 IT屋もりたの今時パソコン日記

投稿者 もりた : 2009年09月18日 23:13 このエントリーを含むはてなブックマーク この記事をクリップ!

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