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2009年09月15日

新聞投書欄の一般市民の声に目を見開かされる

 いつも新聞やテレビの、特に政治報道に対して批判的なことばかり書いていますが、今日は良いところを挙げます。毎朝私は新聞を手に取ると、「オピニオン/声」面のページ番号を確認します。朝日新聞の場合、先頭ページ(1面)に「政権交代関連ニュース」というインデックスが表示されており、ページ番号を頼りに「オピニオン」の見出しを確認して、読む価値があるか否かを一応判断しています。
 
 「オピニオン」面と「声」面は、見開きページになっていますので、最終的にはページを開いてから「オピニオン」を読むか否か判断します。それよりも、少なくとも「声」欄には真っ先に必ず目を通すようにしています「声」欄とは、投書欄のことです)。一般読者の投書からは、プロの記者にはない斬新な見方や考え方を教えられ、目を見開かされた経験が何度もあるからです。
 
 
 昨日(9月14日)の朝刊にも、2つほど耳目を驚かす投稿がありました。
 
ダムと生活再建を切り離そう」(茨城県取手市の68歳の無職の男性)と「高速無料化とエコ両立できれば」(川崎市麻生区の54歳の男性会社員)です。今回の総選挙で民主党が掲げた八ツ場ダム建設中止と高速道路無料化の是非をめぐる問題についてです。マスコミ報道、特にテレビでは、いずれの問題についても、賛成か反対かの二者しか選択肢がないかのごとき扱い方でした。お二人の投書の内容を、簡単に紹介します。

 
 先ず「ダムと生活再建を切り離そう」について投稿の要旨は
 
「八ツ場の民に国は責任果たせ」(8日)の通り、国はこの問題に責任を果たすべきです。しかし、問題を少し整理してみませんか。
 地元の人々は八ツ場ダムを求めていますか。求めているのは(・・・省略・・・)「生活の再建」ではないでしょうか。(・・・省略・・・)
 また、なぜ大勢が地元を捨てざるを得なかったのでしょうか。(・・・省略・・・)代替地の造成がひどく遅れ、(・・・省略・・・)分譲価格が高かったからです。これまでのダム政策に誘導されたものと見るべきです。
 新政権は、(・・・省略・・・)。その上で地元のために生活再建法案を整備し、全力を尽くすと明言しています。従来のように、ダムの完成と生活再建を引き換えにする「人質」のような政策からの転換を約束しています。八ツ場の民の悲劇を繰り返さぬために、考えてみませんか。
”(2009年9月14日 朝日新聞11頁より引用
 
 (省略ばかりで、済みません。著作権を考慮し引用部分を出来るだけ少なくした結果、投稿した方の真の主張が伝わらないかもしれません。どうしても必要な方は、新聞縮刷版等、原文にあたっていただければ幸いです。)
 
 
 確かに民主党は生活再建について、地元の人々の話を聞くという報道を耳にしました。それにしても、マスメディアを飛びかう「声」に左右されない、鮮やかな考え方であり、見事な文章です。
 
 
 もうお一人の方の投稿である「高速無料化とエコ両立できれば」についても、高速道路無料化か温室効果ガス削減かといった二者択一ではなく、この2つを両立する意見を述べていらっしゃいます。
 
(・・・省略・・・)
 私はもっと広い視点で考えたい。長い不況を克服する一つのきっかけとして、温室効果ガス25%削減の目標を積極的に生かせないだろうか。
 (・・・省略・・・)温室効果ガス削減と高速道路無料化は(・・・省略・・・)一見矛盾するようだが、これらを一括してエコカーへの転換を進めるなど、世界に先駆けた環境対策を実現するパラダイムシフト(枠組みの変化)を仕掛けることを、日本の役割ととらえることはできないか。(・・・省略・・・)
”(2009年9月14日 朝日新聞11頁より引用
 
 
 やはり市井にこそ、先行き不透明な時代を切り開く考え方・モノの見方を持った人が何人もいらっしゃるのだと、つくづく思います今こそ、そういった人の意見を、現実の地域や社会の活動政治に生かすことが、非常に重要なのではないかと真に思います

投稿者 もりた : 2009年09月15日 14:43 このエントリーを含むはてなブックマーク この記事をクリップ!

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