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2009年08月21日

同級生

 今から5年前、平成16(2004)年8月1日に、浦高27回同期会が催された(注:浦高、すなわち埼玉県立浦和高等学校では、卒業年を中45、高31といった形式で表す。旧制中学と新制高校の卒業年度を区別するためである)。旧・大宮市仲町にある(あった?)「たいこう」という店であった。同学年のみの同窓会とあって、思い切って参加した。
 
 この会に先立って届いた案内のハガキに、同期の藤田進君が北朝鮮によって拉致された可能性が大きいということが書かれていた。北朝鮮から脱出した人が持っていた写真に写っている20代と思しき男性が、藤田君と同一人物である可能性が高いという内容を、同窓会当日(平成16(2004)年8月1日)夕方、TBSテレビの番組(確か「報道特集」?)で放送されるというものであった。私はビデオの予約をしてから、家を出て会場へと急いだ。

 
 正直、驚いた
 
 どういうわけか、私には浦高時代の思い出がほとんど無い。何年生の時の担任が誰で、同じクラスに誰がいたかということなどを、ほとんど憶えていない。高校時代は親しい友人はおろか、話をする相手もほとんどいなかった。それでも、ハガキに書かれた藤田君の名前を見て、即座に思い出すことが出来た。

 当時浦高には、浦和市内や大宮市内の中学校から何十人単位で進学して来ていた。それに対して私の方は同じ中学から浦高に進学したのは3年に一人といった具合だった(浦高入学後に知ったのだが、一年先輩に同じ中学(越谷市立北中学校)出身の先輩がいた。毎日、学校からの帰り道、駅から自宅へと自転車のペダルを漕ぐ私の前を、決まって走る自転車が一台あった。その人が北中の先輩ではないかと気付いた。が、その後も一度も話はしていない)。小学校は歩いて1分、中学でも徒歩で20分という環境だったのが、いきなり片道1時間半の電車通学。高校入学後の最初の中間試験で、クラスの最後尾から1、2位という今まで経験したことが無い成績に大ショック。結局、そのことが高校卒業までズッと尾を引いていたような気がする。
 
 そんなこともあり、学校では(学校以外でも)ほとんど誰とも話をしなかった高校時代だったが、藤田進君とは何回か話をしたことを記憶している。(藤田君が)小学生の時に水泳で全国6位になったこと、にも関わらず中学時代はバレーボールに転向したことなどを本人から聞いた。ところが高校(浦高)では、またまた違うスポーツをしているのを見て、私はもったいないなぁと思って聞いていた(おそらく、浦高にはバレーボール部が無かったためではないかと思う。最近他の人から聞いた話では、高校時代は器械体操をやっていたのではないかという)。
 
 藤田君は川口市の中学校から進学してきたことを、おそらく本人から聞いて知っていた。なんとなく私が勝手に想像していたことだが、私と同じように、同じ中学から一緒に進学してきた人数がとても少ないと感じていた。何となくそんな感じがして、話しやすかったのではなかったかと思っている。
 
 
 このように浦高時代の思い出がほとんど無い中で、クラスメートとして話した数少ない相手だったゆえに、ずっと憶えていたのだと思う(よって、おそらく拉致の件を聞かなかったとしても、藤田君とのことは憶えていただろうと思う)。
 
 
 以上のような背景があった中で、拉致の件を聴いたので、何度も繰り返しになるが、本当に驚いたこの日の同窓会には、藤田君の一歳下の弟である藤田隆司さんが来ることになっていた。同窓会が始まってしばらくしてから(あるいは私が会場に着いた時には、既にいらしていた?)現れた藤田隆司さんに、この時初めてお会いした。そして、大学1年生、19歳の時に行方不明になったことを知らされた。
 
 それまで、当然のこととして、自分と同じ40代後半になっているものと、無意識のうちに思っていた。高校卒業と同時にみんな別れ別れになり、1年も経たないうちに、そんな境遇に置かれていた北朝鮮に連れて行かれていたことなど、夢にも考えなかった!卒業後、5月連休明けに催される浦高の同窓会の案内が毎年のように来た。旧制中学から直近の卒業生まで一緒の大人数のその同窓会に、社会人になってから何度か参加していた。その後、同学年のバドミントン同好会か何かの案内を頂いたが、躊躇して参加しなかった。もし、同学年のみの同窓会かクラス会があったなら、藤田君に会って話が出来るのではないかと漠然と楽しみにしていた。そんな時に貰ったハガキだった。
 
 
※ 追記:直前のお知らせになってしまい、申し訳けございませんが、明後日(8月22日 土曜日) JR川口駅東口にあるキュポ・ラにて、「第3回 拉致問題を考える川口市民の集い」という催しが行なわれます。拉致問題に関心のある方のご参加をお願いします。
 
  イベントタイトル: 「第3回 拉致問題を考える川口市民の集い」
  日時: 平成21年8月22日(土) 14時から16時まで (同時開催「パネル展示」は午前10時から16時まで)
  場所: JR川口駅東口 キュポ・ラ本館棟 4階 「フレンディア
  主催: 拉致問題を考える川口の会
  主な登壇者: 飯塚繁雄氏(北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(いわゆる家族会)代表、拉致被害者・田口八重子さんの兄)
           飯塚耕一郎氏(田口八重子さんの長男)
              ・・・ 飯塚繁雄氏と飯塚耕一郎氏には、今年3月、金賢姫・元北朝鮮工作員と面会して感じたとこと、分ったこと、そして今思うことをお話いただく予定です。
           荒木和博氏(特定失踪者問題調査会代表、拓殖大学教授)
           藤田隆司氏(特定失踪者・藤田進さんの弟)
           川口市にゆかりの深い特定失踪者のご家族
 
  地図:

      
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投稿者 もりた : 2009年08月21日 00:29 このエントリーを含むはてなブックマーク この記事をクリップ!

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