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2009年06月24日

与謝野財務相と渡辺喜美議員に迂回献金と毎日新聞が報道

 “与謝野馨財務・金融・経済財政担当相と渡辺喜美元行政改革担当相が総務省に後援団体として届け出ていた政治団体が、商品先物取引会社「オリエント貿易」(東京都新宿区)などグループ5社が企業献金をするためのダミー団体だったことが分かった。毎日jp(毎日新聞)の記事より引用)
 
 
 毎日新聞が上記の記事を掲載したということを、いつも聴いているラジオ番組(文化放送 ソコトコに出演した上杉隆氏)やネットメディア(The Journalの記事)からの情報で知りました。ブログではいくつか言及が見られますが、テレビのニュース番組や大手ネットメディアでは未だ報じられていないようです(毎日新聞自身による記事は、下記のリンクにあります)。
 
  迂回献金:先物会社が与謝野氏、渡辺喜氏に ダミー通じ(毎日jp(毎日新聞))
 
  ・与謝野、渡辺喜美にも迂回献金で、検察はどうする?(The Journal - News Spiral)

 
 
 西松献金問題(西松建設OBが作った政治団体から小沢一郎氏の政治資金団体への政治献金の記載が、政治資金規正法違反とされた件)と似た構図のようです。オリエント貿易(現在はエイチ・エス・フューチャーズ)および関連企業4社の社員が給与の中から政経政策研究会という政治団体に寄附を行い(実際には天引き)、政経政策研究会から両議員の政治資金管理団体(与謝野議員:駿山会、渡辺議員:温故知新の会)に、それぞれ政治献金を行なっていた。ところがこの政経政策研究会は、オリエント貿易が作った、企業献金(企業・団体から議員への政治献金は、法により禁じられている)を行なうためのダミー団体であることが分ったと、毎日新聞の記事は断定しています。
 
 小沢氏のケースの場合は、検察による逮捕・起訴の後に、新聞・テレビなどが追従して報じたのに対して、今回の与謝野・渡辺両議員の場合は、新聞報道がとなりました。

 
 私が注目する今後の焦点は、検察がこの件を起訴するか否かということと、新聞やテレビがこの件を大々的に報じるかどうかという2点です。
 
 先ず、検察についてですが、小沢氏の場合、東京地検特捜部は起訴どころか、小沢氏の公設第一秘書・大久保隆規氏を、任意の事情聴取の初日にいきなり逮捕しています。私は、今回の与謝野・渡辺両議員の件で、検察は動かない逮捕・起訴には至らない)と見ています。
 
 その理由は、小沢氏のケースについて以前述べたように、今回のケースも、政治資金報告書への記載が虚偽記載に当たるかどうか、政治資金規正法違反の可能性が低いと思うからです。おそらく検察は小沢氏の件でも、最初に大久保秘書を逮捕したものの、その後いろいろ調べてみて政治資金規正法違反か否かは微妙であることが分った、しかしあえて起訴に踏み切ったのではないかと思っています。
 
 但し、今回の与謝野・渡辺両議員のケースでは、政治資金報告書の虚偽記載(政治資金規正法違反)だけではなく、利益供与(あっせん利得)の疑いの可能性もあることが見逃せません。与謝野議員は2005年から2006年、渡辺議員は2007年から2008年にかけて、金融担当大臣を歴任しているからです(与謝野氏は現在も金融担当大臣の任にありますが、これは今回の件との可能性は低いのではないかと思います)。
 
 
 もう1つの関心事、新聞やテレビがこの件で、小沢氏の時と同じ様なセンセーショナルな報道合戦を繰り返し行なうかどうかについて。当然ではありますが、検察が逮捕や起訴を行なうまでは、そのような状況にはならないのではないかと思います。
 
 予測できないのは、逮捕なり起訴に至った場合、小沢氏の場合と同じように検察官からのリークに基づくと思われる記事を、繰り返し繰り返し報道するか否かという点です。そもそも、小沢氏の件で仮に検察官からのリークに基づいた報道があったとすると、その検察官は法律違反にあたらないのか、疑問を持っています。公務員が業務を通じて知り得た情報の漏えいは、法律違反ではないのか、仮に法律違反だとすると、どこまでが法律の許す範囲内で、どこからが違反なのか、私は残念ながら知りません。
 
 
 最も重要と思われることは、予断を持って情報を受け入れないという姿勢ではないかと思っています。今後、仮に検察による逮捕・起訴があった場合にも、マスコミの報道姿勢はもちろんですが、それを受け取る私たちも“推定無罪”ということを、強く意識して情報に接することを忘れないことが、最も肝心であると思っています。
 
 2009年6月24日 追記) ----- それは、1994年松本サリン事件の際の河野義行さん、そして冤罪により17年半もの間、勾留および刑に服した末に出所された足利事件の犯人とされた方(冤罪被害者)の例を挙げるまでもありません。出所後初の記者会見で、記者から今後何をしたいか問われた足利事件の冤罪被害者の方が、「冤罪を防ぐための活動をしたい」と語っていらっしゃったことが印象的でした。河野さん、足利事件の冤罪被害者、ともに冤罪を無くすことに情熱を傾ける姿勢を見せていらっしゃることを、新聞・テレビなど報道機関はもちろんのこと、私たちは貴重な発言として重く受け止めなければならないと思っています。 -----
 
 
 政治家の方の場合は、与党・野党の立場を超えた、行政と立法のバランスということを、常に念頭において発言や行動されることを、切に願うばかりです。
 
  西松献金問題での検察の対応は、与党・野党の立場を超えて憂慮すべき問題ではないだろうか(IT屋もりたの今時パソコン日記)
 
 この問題を考える上で、関連する機関(登場人物のようなもの)の把握は欠かせません。再びつたない絵を載せておきます。
 


 
--- 関連情報 ---
(1) 小沢代表公設第1秘書逮捕で政権交代への流れは変わるか? 2009年03月04日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(2) 「西松建設事件」と検察とマスコミ 2009年05月16日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(3) 民主党第三者委員会の報告書 2009年06月11日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(4) テレビや新聞は何故報じないのか?検察審査会「二階派パーティ券不起訴不当」の議決 2009年06月19日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(5) 西松献金問題での検察の対応は、与党・野党の立場を超えて憂慮すべき問題ではないだろうか 2009年06月23日 IT屋もりたの今時パソコン日記

投稿者 もりた : 2009年06月24日 14:34 このエントリーを含むはてなブックマーク この記事をクリップ!

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