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2009年06月18日

臓器移植法改正案、衆議院でA案が過半数

 臓器移植法改正案の採決が、衆議院本会議で行なわれ、4案のうち最初に採決されたA案が過半数の賛成を得たとのことです(賛成263票、反対167票)。
 
  臓器移植法改正案(A案)可決(衆議院議員 河野太郎発行メルマガ「ごまめの歯ぎしり」ブログ版)
 
 
 現行法の厳しさ(提供年齢:15歳以上、提供条件:本人の書面(ドナーカード)による意思表示と家族の同意が必要、等)により、法律施行以降、これまでに脳死からの臓器提供は100件に満たないという現状。
 
 国内で臓器提供が困難なため、移植手術を受ける日本人の多くが国外で臓器提供を受けていることに対して、海外からの非難が厳しくなってきていると聞いていました。また臓器移植でしか助かる術がない子供の問題も、今回の法改正のポイントの1つと聞いていました。
 
 今回の法改正では、A案からD案まで4つの改正案が提出され、各案の提案者である国会議員がそれぞれの案について説明されていました。また採決に当たっては、各党とも党議拘束をかけず議員個人の判断で投票する姿勢を見せていました。共産党は審議が充分尽くされていないとして全員棄権されたそうです。
 
 
 採決は、A案→B案→C案→D案の順に行なわれ、いずれかの案が過半数の賛成票を得たところで、採決終了という予定でした。まさか、最初のA案が過半数の賛成票を得たと聞いて、意外に感じました。実は、A、B、Cいずれの案も過半数を獲得せず、D案が可決されるのではないかという新聞などの予測を信じていました。

 
 ところで私自身は、社民党・阿部知子議員が提案しているC案に賛成です。出来るだけ厳しい規定にしておかないと、いわゆる農村の習慣が肌身に沁みこんでいる私の両親のような者にとっては、そういう場面に直面した時、お医者さん等からの「家族の同意」というプレッシャーに「ノー」と答えられないと思うからです。
 
 私自身も、家族が瀕死の状況に直面し「脳死ですから臓器提供していただけませんか?」と聞かれたとき、「ノー」と答える自信がありません。可能な限りの手を尽くして、最後まで家族の生命を救いたいと考えるものです。
 
 
 この後、法案は参議院に送られ、審議・採決されるわけですが、どの案が可決されるかどうかは各議員の信ずるところに基づく投票で決まり、その結果がどうあれ、依存はありません注: 1つ認識を誤っていました。参院に送られるのは衆院で可決されたA案のみです。A・B・C・D 4案すべて参院で審議されるものと勘違いしていました 2009年6月18日 追記。一つ懸念することは、私たち国民の側でこの件に対する認知率が低く、いざ施行という段になって、知らなかった、こんなハズではなかったという事態にならないかという点です。
 
 郵政民営化、後期高齢者医療制度、裁判員制度、・・・、昨今の批判の嵐を見ていると、立法や行政に携わる政治家や公務員の側の責任だけではなく、法律の成立に関心を持たない国民の側にも大きな責任があるような気がしてなりません。国会での審議不足やメディア批判(こういう問題に対するテレビや新聞の放送時間、紙面の大きさや頻度の少なさ)を、後(いざ施行)という時になってしても仕方がありません。もし異論があるのならば、今しなければならないと思いつつ、声を上げる勇気がありません。

投稿者 もりた : 2009年06月18日 18:10 このエントリーを含むはてなブックマーク この記事をクリップ!

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