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2009年06月04日

阿修羅展


 東京・上野の東京国立博物館で催されている「国宝 阿修羅展」(今月7日まで開催)の来場者数が、今月2日で80万人を突破したと、朝日新聞が報じています。東京国立博物館で80万人を超えたのは、1974(昭和49)年の「モナ・リザ展」・約150万人、1965(昭和40)年の「ツタンカーメン展」・約129万人に次ぐ、歴代3位とのことです(以上、2009年6月3日 朝日新聞による)。
 
 昭和40年のツタンカーメン展には、叔母に連れられて姉と共に見に行きました。叔母が高校3年生、姉は小6、私が小3でした。展示から展示へと1つ進むのに10分近くもかかったような印象が残っています。「満員電車並み」の混雑、後に電車通学・通勤するようになってから知りました。

 
 今回は混乱を避けるために入場規制が実施され、退出後に次の来場者を入場させるという措置が数十人単位でなされていました。それでも、阿修羅像の周りは人の流れが止まり、容易には前に進めない状態でした。
 
 
 今回の展覧会は、「阿修羅像」だけがクローズアップされ、来場者の関心も、そこに集中していますが、他にも見所いっぱいの展覧会です。
 
 阿修羅はもちろん、迦楼羅(かるら。鳥頭人身。 注: 「迦」の偏は、本来は二点しんにゅうです)を含む八部衆(はちぶしゅう)像や、十大弟子(じゅうだいでし)像、法隆寺の阿弥陀三尊像など、興福寺(阿弥陀三尊像のみ法隆寺)に残る貴重な仏像などが展示されています。これらは、光明皇后が734(天平6)年に亡き母、橘三千代(たちばなのみちよ)の一周忌供養のために造ったものだそうです(「国宝 阿修羅展[出展目録]」による。以下、同じ)。
 
 興福寺の中金堂には、中尊の釈迦如来坐像をはじめ、持国・増長・広目・多聞の四天王立像、薬王・薬上菩薩立像などが安置されていたとのことです。中金堂は平安時代以降7回焼失し再建を繰り返し、1717(享保2)年の火災後は仮の金堂が建てられ、現在、上記の立像は仮金堂に納められているとのことです。今回は、中尊の釈迦如来坐像を除く薬王・薬上菩薩立像、四天王立像、そして運慶作という釈迦如来像頭部などが展示されています。これらは鎌倉時代に造られた像だそうです。
 
 これら以外にも興福寺創建(710(和銅3)年)にかかわる遺物である、多数の中金堂鎮檀具(ちんだんぐ)が展示されています。鏡(かがみ)、鋺(わん)、金や銀で出来た大盤(大きい皿)、銀匙のほか、水晶・琥珀(こはく)・瑪瑙(メノウ)など様々な素材で出来た碁石形玉が面白いと思いました。特に、黒水晶は美しかった
 
 
 「阿修羅展」は今週末、6月7日まで毎日夜8時(入館は7時半)まで、東京国立博物館で開催されています。入館までに数時間待ちという盛況ぶりですので、ご覧になる方は午前中から公式サイトに掲載されている会場の状況をご覧になってから出かけるのがよいのではないかと思います。
 
 
 「国宝 阿修羅展」はこのあと7月14日から9月27日まで、九州国立博物館で催された後、奈良・興福寺に帰山し、その後帰山記念として「興福寺 国宝特別公開2009」が10月17日から予定されているとのことです。関西地方の人は勿論ですが、今回も逃してしまった東日本の方々は、阿修羅像、本尊釈迦如来坐像などに会いに奈良への旅を計画するのもよいのではないでしょうか。
 
 
--- 関連情報 ---
(1) 大和の国・飛鳥へ 2009年05月17日 IT屋もりたの今時パソコン日記
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(3) 朝鮮半島と日本とのつながり 2009年06月01日 

投稿者 もりた : 2009年06月04日 19:51 このエントリーを含むはてなブックマーク この記事をクリップ!

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