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2009年04月09日

「この国が壊れてゆく」恐怖(4) 内閣人事局 局長に「オフレコ」発言の漆間巌氏が就くかもしれない恐怖

 麻生内閣の安易で、大雑把、その場しのぎの政策に対する不安感によって、私は「この国が壊れてゆく」恐怖を感じています。事例の3つめは、内閣人事局 局長人事をめぐる問題です。
 
● 内閣人事局 局長人事
 
 内閣人事局とは、現在は各省庁ばらばらに行われている官僚トップ(事務次官、局長など)の人事を、内閣の下に一元化するものです。国家公務員幹部の人事権を、官僚自身から政治家の手に奪い取る取り戻す(注1)ことが目的です。福田政権下で国家公務員制度改革法案に盛り込まれ、福田康夫前首相の強いリーダーシップで、法案が成立しました。渡辺喜美・前行革大臣(最後は金融担当大臣)も、法案成立に大きく貢献しています。
(注1) 本来、国家公務員の人事権は大臣にあり、ことさらに政治主導を叫ぶ必要は無いはずです。しかし、実際には各省庁の職員の人事を、各省庁の実質的なトップである事務次官など(彼らもまた国家公務員である)が行っています。

 
 この内閣人事局のトップである局長を誰にすべきか、具体的に誰かということではなく、政治家か民間人か、はたまた・・・について、内閣人事局設置法への記述をめぐって、官僚と政治家(自民党)の間の綱引き。結局は、「官房副長官が内閣人事局 局長を兼務する」という案で決着してしまいました(3月31日の閣議で)。
 
 官房副長官=官僚のトップ、つまり官僚側の勝利です。そして、具体的に誰がなるかと考えた時に、漆間巌・内閣官房副長官の名前が、記者をはじめ、みんなの頭の中に行き当たったのです。漆間巌氏と言えば、民主党・小沢一郎代表の公設第一秘書・大久保隆規氏の逮捕をめぐって、「検察による捜査は、自民党には及ばない」という「オフレコ」発言を行った「政府高官」、その人です。
 
 内閣人事局の設置は、2~3年後まで実現されない見通しですから、漆間氏がそれまで官房副長官の任にあるか否か定かではありません。従って、実際に漆間氏が内閣人事局長に就く可能性は低いだろうと思います。いずれにしても、官僚のトップを内閣人事局 局長としたことに変わりはありません。
 
 
 官僚政治の弊害を打破し、政治家主導による真の民主主義実現が目的だったハズなのに、まったく間抜けな話です。自民党内にも官房副長官による内閣人事局長の兼務に反対する意見があったそうですが、麻生首相の決断で3月31日の閣議決定に至ったことになります。麻生政権になってから、表面上はいくつかの政策が実現されてきました。しかし、実際には、それ以前の政権で進められてきた行政改革の波をストップさせる役目しか果たしていない、私は麻生内閣の政治をそのように分析しています。
 
 
--- 関連情報 ---
(1) 中央省庁職員、タクシー運転手から金品受領問題に関連して 2008年06月06日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(2) 政治空白3 2008年11月13日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(3) 「この国が壊れてゆく」恐怖 2009年04月08日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(4) 「この国が壊れてゆく」恐怖(2) 学校の耐震化と定額給付金をめぐる論議 2009年04月09日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(5) 「この国が壊れてゆく」恐怖(3) 高速道路料金値下げ 2009年04月09日 IT屋もりたの今時パソコン日記

投稿者 もりた : 2009年04月09日 01:53 このエントリーを含むはてなブックマーク この記事をクリップ!

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