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2009年03月30日

消えた年金(21)-「ねんきん定期便」のお知らせ(現役加入者の場合)

 “消えた年金”シリーズとして久々の投稿になります。一週間ほど前、新聞折込に以下のパンフレットが入っていました。みなさんのところにも届いていることでしょう。
「ねんきん定期便」のお知らせ
 厚生労働省が昨年実施した「ねんきん特別便」による年金記録の確認・訂正作業に引き続き、4月(次年度)から行う新しい取り組みを説明したものです。
 
 よく読まない人は、現役加入者も、年金受給者も、全員に「ねんきん定期便」が届くと思っているのではないでしょうか?私も今回これを受け取って読むまでは、そう思っていました。

 
 現役加入者(現在は年金保険料を納めている段階で、受給はまだ先)
  ねんきん定期便 年一度、誕生月送られる
 
 年金受給者(すでに年金を貰いはじめている人)
  「ねんきん特別便」による年金記録の確認・訂正を引き続き進める。
 
 
というように対応が異なりますので、今回送られたチラシをよく読んで注意しておくことが大事であると思います。

 
 現役加入者に送られる「ねんきん定期便」に記載される事項には、
 
 1.これまでの年金加入期間
 2.これまでの年金加入履歴(1.を具体的に記したもの)
 3.年金額見込み(注1)
(注1) 実際のねんきん定期便には“老齢年金の見込額”と記されるようです。突然“老齢年金”という言葉が使われていて、これは何かなと思いましたが、おそらく単に“年金”と言うのと同じことだと思われます。年金関係者の間だけで通用する専門用語なのか、一般的に通用する言葉か判りませんが、もし単に“年金”と呼ぶのと同義だとすれば、出来るだけ一般の人にわかるように(“老齢”という用語は使わずに)表現するように配慮することが求められていると思います。
 4.これまでの保険料納付額
 
 
以上に加えて、
 
 5.これまでの国民年金保険料の納付状況
 6.厚生年金保険の標準報酬月額と保険料納付額の月別状況
 
が掲載されるようです。この5.と6.は、現在でも(以前から)社会保険庁のサイトで加入者自ら調べられる様になっている情報と同じものと思われます。
 
  消えた年金(17)-厚生年金の標準報酬月額はインターネットで調べられます(IT屋もりたの今時パソコン日記)
 
 上記の方法(Web上での確認)では、ユーザIDとパスワードの発行手続きに郵送というステップが入るため、サラリーマンの方みんながみんな、手続きするというところまで、なかなか進まない状況の様でした。今回の「定期便」では、特に手続きをしなくても現役加入者全員に誕生月に、上記情報が伝えられるという点で、一歩前進であると思います。
 
 
 ただ、詮索好きの私としては、細かいところが気になって仕方がありません。チラシの中開き右側のページに、上記以外の追加情報(それぞれ以下の可能性のある人にだけ同封される)についての説明があります。
「現役加入者の皆さまへ」

年金加入に結びつく可能性のある記録のお知らせ
 コンピューターでの名寄せ作業によって、年金加入者に結び付く可能性のある記録が見つかった方には、記録の一部を記載したお知らせを同封しております(オレンジ色の封筒で送付)。十分にご確認いただき、ご自身の記録である場合には、回答票にてご回答をお願いします。“
 
 (森田コメント) いわゆる“宙に浮いた年金記録5,000万件”に該当する可能性のある記録のお知らせです。“記録の一部を記載したお知らせを同封しております”の部分は、昨年までは、ねんきん特別便には記載せず、特別便を受け取って本人が電話や窓口に問合せた段階で、教えるという対応をしていたと思います(2008年3月の時点で、私の父の場合がそうでした)。“なりすまし”を防ぐためと説明していましたが、今回は少し対応を変えたようです。いずれにしても、これはこれでよいと思います。
 
 
標準報酬月額に誤りのある可能性のある記録のお知らせ
 「ねんきん定期便」でお知らせした標準報酬月額に誤りのある可能性がある方には、実際とは違う金額に引き下げて訂正されている可能性がある部分を朱書きしたお知らせを同封しております(オレンジ色の封筒で送付)。十分にご確認いただき、その結果を回答票にてご回答ください。“
 
 (森田コメント) “宙に浮いた5,000万件の年金記録“とは別に、昨年半ばに発覚した厚生年金の“標準報酬月額に改ざんの疑いのある可能性のある記録”のお知らせです。“実際とは違う金額に引き下げて訂正されている可能性がある部分と言っているのですが、それはどのようにして判った(あるいは可能性があると判断した)のか、その根拠・ロジック(論理)が説明されていません。せっかく、厚労省としては対応が今までより一歩前進したのですから、この点も丁寧に説明した方がよいと思います。
 
 
--- 関連情報 ---
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投稿者 もりた : 2009年03月30日 00:27 このエントリーを含むはてなブックマーク この記事をクリップ!

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