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2009年02月26日

ネットレイティングス萩原社長によるウェブメディア最新動向のお話

 昨夜は六本木ヒルズ49階にあるアカデミーヒルズ六本木スクールで、ニューズ・ツー・ユー神原社長がモデレーターをされている「オンラインビジネスセミナー」に参加しました。毎月1回開催され、私もWebビジネスの最新情報取得などの目的のために、3分の2位の割合で参加させていただいております。
 
 昨夜のゲストスピーカーは、インターネット視聴率情報提供サービスで有名なネットレイティングスの萩原雅之社長でした。その分野に関して最新動向が聴けるのではないかと楽しみにしていたところ、期待通りウェブメディアの新しい変化についてのお話を聴くことが出来、参加してよかったと感じながら電車に揺られて帰って来ました。
 
 
 いつもの通り、ゲスト講師である萩原社長による講演、神原社長から萩原社長へのQ&A、会場参加者からのQ&Aという順で進行しました。
 
 萩原社長は、次の4点についてお話されました。


 先ず、同社データを基に「2008年の総括」を行ったところ、ソーシャルメディアのマーケティング活用、ブログのビジネスコンテンツ化、PC向けサービスの携帯シフトなどの特徴があったとのことです(詳しくは「Web Designing」2009年2月号に掲載されているとのこと)。
 次に、「利用者数より利用時間の方に、アクセス動向の実態が反映される」傾向に変化しているというお話がありました。“かつて、ネットは調べるために行く所”だったのが、“今はず~っと居る(滞在する)所、エンターテインメントの場所”に変化しているということです。2000年以降ネット接触時間が増えた要因として、ブロードバンド化(常時接続化)・Web2.0(ソーシャル化)・動画(リッチ化)の3点という見方、また、Nielsen Onlineの視聴率データから見える「日本人の総ページビュー数が減少に転じた」という事実を教えていただきました。

 


 3番目に、企業におけるソーシャルメディアの活用について、「マーケティング・プラットフォーム」と「グランズウェル(Groundswell)」という2つのキーワードを用いて説明されました。Webの利用形態として「情報収集の場からコミュニケーションの場へ」という変化が起きているのに合せて、企業もソーシャルメディアをマーケティング・プラットフォームとして活用する動きがあるということです。象徴的な例として、アメリカ・オバマ大統領による「2008 Marketer of the year」獲得を挙げられました。
 
 また、企業によるソーシャルメディア活用の新しい動向として、「グランズウェル(Groundswell)」について解説していただきました。企業は顧客とのコミュニケーションを活性化するために、Web2.0(テクノロジー)やCGM、ソーシャルメディア(プラットフォーム)を相手にして来ました。しかし、テクノロジー、プラットフォームに変わる新しい動きとして、「グランズウェル」という新しい概念では、「グランズウェル」とどう向き合うか、という風に考えるようです(注: あくまで、私(森田)の解釈です)。
 
 (グランズウェルの話に)耳を傾ける(CGMのクチコミ収集、プライベートコミュニティの運営など。具体例: P&GのBIGIN GIRL、リーブ21「教えて!ヘアケア」)、(グランズウェルと)話をする(具体例: 経営者・社員ブログなど)、(グランズウェルを)活気付ける(ファンによるコミュニティへの参加。具体例: 上地雄輔ブログにおけるNIKEiDの話題)、(グランズウェルを)支援する(サポートコミュニティの運営。具体例: 「HP Support Forums」)、(グランズウェルを)統合する、といった対応です。
 
 
 最後に、今後、テレビ・新聞・雑誌など、伝統的なメディアが復権するための条件、というお話を具体的な動向の事例を交えてお話されました。伝統的なメディア斜陽の例として、アメリカでは2000年頃、新聞広告を取り巻く環境に変化が生じてきたというお話をされました。従来GDPと新聞広告費には正(プラス)の相関性があったが、2000年以降連動しなくなった(GDP上昇しても新聞広告費が下落傾向)とのこと。日本についても調べたところ、小泉内閣時代のいわゆる「いざなみ景気」の期間にアメリカと同様の傾向が見られたとのことです。
 
 それに対して、旧来のメディア復権の動向として、いくつかの事例を紹介されました。
先ずはテレビの事例。
  ・Huluというアメリカの新興メディア
  ・YouTubeのHD(高画質)対応で、プレミアコンテンツの視聴が拡大
   (注: 関連情報として下記の記事がありました)
    ・YouTube、HD対応動画がすべてHD画質で再生可能に(Internet Watch)
    ・Youtube HDは圧倒的にきれいで高画質ではないか!([mi]みたいもん!)
  ・TBSオンデマンド ・・・ TBSがネットでドラマを無料配信。在京キー局で初。萩原氏は、テレビの番組にCM出演されているキャラクタが、ウェブでもCM出演しているのを見て、驚いたそうです。
 
 雑誌でも。
  ・Glam
  ・Glam(日本)Gram Media Japan

 また、「アドネットワーク」立ち上げの発表が相次いでいますが、広告主の選択を拡げるものとして期待が集まっているとのことです。
  ・ビジネス層に特化し、高い単価で販売--ロイターと朝日新聞ら、アドネットワークを開始(CNET Japan)
  ・日経BP社ニュースリリース(2008年12月14日)


 
 
 以上、株式会社ネットレイティングス 萩原社長のお話をご紹介いたしました。期待以上の内容、特に「グランズウェル(Groundswell)」という概念は、初めて知りました。参考文献として、下記の本も手に取られていらっしゃいました。
 
  ・「グランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略」翔泳社 シャーリーン・リー, ジョシュ・バーノフ(著), 伊東 奈美子(訳)
  (注: 原書は「Groundswell: Winning in a World Transformed by Social Technologies」 Charlene Li, Josh Bernoff)
 
 
2009年2月27日 追記:
 モデレータの神原さんのブログでご紹介いただきました。
  ・歴史を見るというのは、未来に役立てること〜視聴率データで読むウェブメディアの構造変化〜(ネットPRのニューズ・ツー・ユー社長のブログ : minako's blog)
 
 参加者もブログに掲載されていらっしゃいます。
  ・オンラインビジネスセミナー「視聴率データで読むウェブメディアの構造変化」by萩原雅之氏(ネットレイティングス株式会社)(イセトルドットコム)
  ・オンラインビジネスセミナーで、ネットレイティングスの萩原氏の話を聞いてきた。(何か書くblog)

 
--- 関連情報 ---
(1) SES 2006(SEM および SEO に関する展示会)補足 2006年04月23日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(2) インプレスR&Dセミナー「アクセス解析をサイトマネジメントに活かす」 2006年08月30日 IT屋もりたの今時パソコン日記

投稿者 もりた : 2009年02月26日 14:00 このエントリーを含むはてなブックマーク この記事をクリップ!

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通算35回目(!)となった昨晩のオンラインビジネスセミナー。ゲストはネットレイテ... [続きを読む]

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