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2008年08月08日

久々に得た新たな視点-上杉隆著「ジャーナリズム崩壊」

 フリージャーナリスト・上杉 隆さんの最新著作「ジャーナリズム崩壊」を読みました。20年ぐらい前、大前研一さんの著作に出会って、それまで考えもしなかった「官」に問題ありきという視点を与えられて以来の、“目から鱗”体験でした。
 
 
 高度経済成長期が終わった1970年代後半以降、特に80年代に入ってから、各界の“改革”が始まりました。国鉄および電電公社の民営化に始まった改革の流れは、銀行・流通業界など「官」に守られた業界、戦後初の非自民党政権であった細川内閣から始まった規制緩和政策によって、あらゆる業界に広がりました。その流れは民間企業(「財」)に留まらず、政治の世界にも波及し、さらに「官」界にも及びつつあります。
 
 そんな中、新聞、テレビなど、“報道”とりわけ政治報道の世界だけが、旧態依然として取り残されていたことを、この本は気づかせてくれます。田中康夫・新党日本代表が長野県知事時代に、記者会見を週刊誌記者、フリージャーナリストにも開放したというニュースによって、「記者クラブ」の存在と、記者クラブが取材活動を独占しているということを知りました。しかし、この件に関する情報は少なく、今回の上杉氏の著書によって、具体的な事例・問題点を初めて詳しく知ることが出来ました。

 実はテレビの報道番組に対しては、この本を読むずっと前から懐疑心を抱いていました。よく記憶しているのは、TBSテレビのオウム真理教報道の一件です(TBSテレビによるオウム真理教幹部に対するインタビュー番組を、同教団からの抗議によって放送取りやめたこと)。あの事件以来、TBSテレビの報道番組を見なくなりました(ニュースはもちろん、ブロードキャスター等の情報番組も)。
 
 
 報道番組ではありませんが、プロ野球放送も、昔から懐疑心を抱いている放送ジャンルの1つです。日本テレビによる読売戦ONLYの放送、ラジオですが文化放送による西武ライオンズ一辺倒の放送スタイルなど、メディアが特定の1球団のみを対象とする姿勢は、よくないと思います。特に読売戦の場合は、日本テレビも報道機関ですが、親会社である読売新聞という世界一の発行部数を誇る大新聞であることは周知の事実です。広く国民全体の影響力の大きい報道機関であることを考えると、問題があることは明白なのに、今迄何故批判されてこなかったのか不思議でなりません。
 
 
 話は少し横道にそれますが、私が2011年「地デジ完全移行」に向けて、IPテレビの普及にも高い関心を持っていることは、これまでもこのブログで述べてきました。
 
  IPTV(IPテレビ)は、地デジ移行の裏返し(1)(IT屋もりたの今時パソコン日記)
  ・IPTV(IPテレビ)は、地デジ移行の裏返し(2)(IT屋もりたの今時パソコン日記)
  ・IPTV(IPテレビ)は、地デジ移行の裏返し(3)(IT屋もりたの今時パソコン日記)

 
 
 Web上を流通するコンテンツに接触する機会が比較的少ない年配者にも、新聞・テレビなど既存のメディア以外の流通経路からの情報、特に政治・経済・社会・生活などの報道に触れて欲しいと思うからです。人生経験豊かな方々こそ、既存メディア以外の報道にも接することにより、新たな価値観や、現代社会の諸問題に関する処方箋を思い付いていただけるのではないか、と思っています。

投稿者 もりた : 2008年08月08日 18:12 このエントリーを含むはてなブックマーク この記事をクリップ!

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