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2008年07月09日
北海道洞爺湖サミットに懐疑的(3)
前2つのエントリー((1)および(2))において、今日閉会する北海道洞爺湖サミットに私が懐疑的なイメージを持っているとお話したのは、次のようなことでした。
・議長国である日本政府に対して
1.採択された宣言など成果の有効性に対して懐疑的
2.そこまで必要かと思えた厳戒態勢
3.議長国としてのサミット運営、議事進行能力に対して懐疑的
・日本のマスコミに対して
4.日本のテレビ、新聞の報道スタンスは政府の御用聞き
前回に引き続き、私が何故洞爺湖サミットについて懐疑的なのか、その理由について述べたいと思います。
■ 議長国である日本政府に対して
3.議長国としてのサミット運営、議事進行能力に対して懐疑的
今回のサミットに向けて、どんなことをテーマとして話し合うか、そのために誰を呼ぶか(今回は22ヶ国の首脳を招いた)、交渉のポイントとなる争点についての事前調整などといった、いわゆるシナリオ作りのため、外務省をはじめとする中央省庁の職員さんは努力を積み重ねてきたことと思います。
事前準備自体は当然のことと思いますが、今回は(も)テーマや争点などある一定の想定に基づくシナリオを「決め付け」過ぎていたのではないかと感じます。
例えば今回の日本でのサミット開催場所を洞爺湖と決めた昨年の時点では、日本政府首脳は「地球環境問題」が最重要テーマと位置づけていたと思います。その後、アメリカのサブプライムローン問題や投機的マネーの影響と思われる原油価格の高騰、バイオエネルギー政策を採る国が増えたことによるとうもろこし等、食料価格の高騰、発展途上国への影響などが、世界共通の問題として急浮上しました。
洞爺湖サミットのテーマとしても取り上げましたが、これら3つの事柄、「地球温暖化対策」、「エネルギー」、「食料」が別々のテーマとして議論されてしまったような気がします。もちろん参加国も出席した各国首脳も解っていたとは思いますが、これらは一つの事柄として考えなければ、解決策は見つからないことは自明であると思います。議長国としての日本のリードの仕方、アプローチにさしたる工夫が無かったことは残念です。
“番組を見たり新聞や本を読んで、いろいろなお話をお聞きして思うことは、「地球環境を守ること」と「将来にわたってエネルギーを確保すること」、「食料がすべての人に行き渡るようにすること」、「病気や自然災害から命を救うこと」、「バランスのとれた経済発展を維持すること」をすべて叶える必要があるということです。これらは互いに相反する事柄ではなく、目指すべき世界の姿をイメージさえすれば、互いに補完しあい、上手く回転していくことのような気がします。(「CO2の回収・貯蔵で先行する日本の技術」-IT屋もりたの今時パソコン日記より引用)”
日本政府はサミット前の段階から「政府だけでこのサミットを成功裡に終ろう」と考えていたのではないかと感じます。国民はテロ対策など、万全の警備体制強化に協力(我慢)してくれるだけでいい、そんな風に考えていたのではないかとさえ勘ぐってしまいます。そんなことで乗り切れる時代ではないことを、国民だけでなく特に直接政治にタッチしている人は気付く必要がありはしないでしょうか。
私が今回の洞爺湖サミットに懐疑的である理由のうち、議長国である日本政府に対して抱くものは以上です。この3回のエントリーの中でも申しましたが、「地球環境、エネルギー・食料・人口・世界経済など大きな問題、特に地球規模の問題に対して、政府一人が頑張ってもどうにもならない」、我々市民一人一人や非政府組織(NGO)と政府機関が協力し合わなければ問題の解決に向かうことはできないことは、最早誰の目にも明らかであると思います。
--- 関連情報 ---
(1) CO2の回収・貯蔵で先行する日本の技術 2008年06月25日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(2) 私が「焼きたてのパン」を買わなくなった理由(わけ) 2008年06月26日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(3) 北海道洞爺湖サミットに懐疑的(1) 2008年07月09日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(4) 北海道洞爺湖サミットに懐疑的(2) 2008年07月09日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(5) 北海道洞爺湖サミットに懐疑的(4) - 日本のテレビは洞爺湖サミットをどう伝えたか 2008年07月10日 IT屋もりたの今時パソコン日記
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