« NHK「ラジオ深夜便」午前3時台は | メイン | 平成20年度 越谷市消防団夏季特別点検 »

2008年07月26日

「仕事もして、恋もして」森まゆみさん、第5回有田塾にて

 第1回以来欠かさず参加している有田塾も5回目、今日のゲスト・森まゆみさんのお話を楽しく拝聴しました。森さんの新刊「断髪のモダンガール」に添う形で、あちらこちらに寄り道しながらのお話は、大変ためになりました。
森まゆみさんの新刊「断髪のモダンガール」
 講演終了後、サインをいただきながら、本を購入してまいりました。この本は大正時代、髪を切った42人のモダンガールたちのお話とのことで、これから読みたいと思います。

 そもそも日本では古くから、女性が髪を切るということは、今後は女性として生きることをやめるという意味であり、例えば戦国武将の死後、奥方が髪を切って余生を仏の世界に生きるといった具合です。但し剃髪して丸坊主になるのではなく、肩くらいまでの短さだったそうです。先週放送されたNHKの天璋院篤姫も将軍・家定の死に伴い髪を切りましたが、少年のように肩までのカットです。
 
 上記のような理由以外で、女性が髪を切るようになった初めが、この本のように大正時代からというのです。そのきっかけは戦争、「西洋では第一次世界大戦で男たちが戦場に赴いてしまい、各企業はその穴を埋める必要があった。今までならさせてもらえなかったいろいろな仕事が女性にも回ってきた(例:鉄道の仕事)。その際、昔ながらの服装では邪魔になるため、女性の服装が軽くなった、髪もその一つ。西洋のこの動きが日本にも渡ってきた。」ということです。

 いろんなお話をされた中で、“アナキズム”のお話が印象的でした。「アナキズム=無政府主義と聞くと怖いもの、暴力的なことと受け取る向きが多いけれども、決してそうではない。何にも束縛されない、政府など無くても何でも出来る、というような肯定的なものであると思う。」
 例として、「福岡県のある村には役場が無いが、何かあれば住民の中の誰かが出てきて、なんとかなっている」、「村八分という言葉は、(八分はのけ者扱いされるが)二分は付き合う、例えば葬式など、という意味」、「タイにも政府の無い村があって、でも道路補修を自分たちで行なって・・・」等々。
 
 「○○が無い(失った)と役所に言っては捜させるが、自分たちでは何もしないのはいかがなものか」。公権力を批判する前に、自分たちで出来る、自分たちが失った力を取り戻すことが大事、というお話を、森さん自らの「谷根千」25年間の活動のご経験を元にお話されました。「公に頼ることによって私たちから奪われていった自由を、一つ一つほぐしていって・・・。そのために大正時代の快女伝を」と力説されたことは、“目から鱗”の体験でした。
 
 
--- 関連情報 ---
(1) 「不思議の町 根津 ~ ひっそりとした都市空間」 2006年10月15日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(2) 一葉祭 2006年10月17日 IT屋もりたの今時パソコン日記

投稿者 もりた : 2008年07月26日 18:18 このエントリーを含むはてなブックマーク この記事をクリップ!

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.imadokipc.com/mt/mt-tb.cgi/1046

コメント

コメントしてください




保存しますか?