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2008年02月22日

初午の料理

 既に10日経過しましたが、今月12日は“初午”でした。2月最初の午(うま)の日、本来は立春(節分の次の日)以降で最初の午の日です。
 
 我が家では、両親が高齢の為、農作業はほとんどしなくなりました。しかし、農家の行事だけは今も続けています。農家には一年間を通していろいろな行事があります。初午は、農家にとって一年間の仕事を始める最初の行事なのです。
 
 昔はどこの農家に行っても、庭に“稲荷様”(稲荷神社)がありました。農業の神様だからです。初午には、下の写真のような料理を作って、稲荷様に上げます。
初午の日に稲荷様に上げる料理
 初午の日に稲荷様に上げる料理です。
 
 あずき飯、けんちん汁、すみつかれ、酒、油揚げ、豆腐などです。地域によって、家庭によって、多少アレンジする場合もあります。私の家では、山芋も上げています。

 
 稲荷様に上げるだけでなく、自分たちも食べます。
初午には「あずき飯」を食べます
 初午には“あずき飯”を食べます。
 
 あずき飯(あずきご飯)は、赤飯とは違います。赤飯は、もち米で炊きますが、あずき飯は、普通の米(うるち米)で炊きます。

 
 この地方(埼玉県、茨城県、栃木県)独特なのが、“すみつかれ”です。
初午には「すみつかれ」も食べます
 初午には“すみつかれ”も食べます。

 
 “すみつかれ”は、おろした大根の中に、節分の豆まきで余った大豆を入れて作ります。私の地域では、普通の大根ではなく、丸くて大きい聖護院大根で作ります。この大根、すご~く辛いので、砂糖やしょうゆで味付けをして食べます。
「すみつかれ」には、聖護院大根じゃないと聖護院大根は畑で採れます(あたたり前か?)

 
 実は、“すみつかれ”は私の大好物なのです。上の写真では、上品に小鉢に入っていますが、実際には大きいどんぶりほども作っておいて、食事の度に食べています。
 
 昔、特に農村では贅沢な食べ物はありませんでした。しかし、その地方地方、季節にある食材を使って、貧しいながらも楽しい食卓を作っていたんだな、と最近つくづく思います。それら旧来の日本の農家の食事が、健康に良いということが、最近各方面の研究等で明らかになってきています。昔の人々は、そのことを直感的に伝統的に)知っていたことに、あらためて驚かされます。
 
 
 最近、節分になると、主にコンビニを中心に“恵方巻”を大々的に売り出しています。私は、あまり好きではありません。“恵方巻”そのものは食べたことが無いので、好きか嫌いか判りません。節分に“恵方巻”を食べることは、もともと西の方の習慣だったと思います。西の地方で、この季節に太巻き寿司を食べることには、それなりの理由があったのではないか、と思います。それぞれの地方に生きる人々が、伝統的に知っていた食に対する知恵を、人為的に移動させてしまうことに、抵抗感があるのです。
 
 永六輔さんに教わった、永平寺の貫首・宮崎禅師の言葉、法にのっとり(則り) ・・・ を思い出します。
 
  「ものを語る」ということ(IT屋もりたの今時パソコン日記)
 
 「食」についてではなく、「(人に)ものを語る」ことについての教えを述べたものですが、仕事をしていく上で、そして生活のあらゆる場面で、自分の行動の基準としていきたい言葉です。
 
 
 私は、この地方(埼玉県南部)独特の行事や食生活を、出来るだけ守って行きたいと思っています。縁あってこの地に生まれてきたのですから。
 
 
--- 関連情報 ---
(1) 笠間稲荷神社 2006年02月12日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(2) 初午 2007年02月05日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(3) 恒例の笠間稲荷神社お参り 2007年03月25日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(4) 「ものを語る」ということ 2008年01月12日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(5) 笠間稲荷神社で身体健全を祈願 2008年02月20日 IT屋もりたの今時パソコン日記

投稿者 もりた : 2008年02月22日 15:37 このエントリーを含むはてなブックマーク この記事をクリップ!

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