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2007年11月18日
佐々木 翔、今別府 香里 両選手初優勝、舛田 圭太選手は3種目3連覇の快挙
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バドミントンの全日本総合選手権が、東京渋谷区の代々木第二体育館で行われ、観戦に行きました。今日は全種目(5種目)の決勝戦が行われ、全試合を見てきました。
5試合中4試合がフルセット(3セット)にもつれ込む接戦でした。
また、3種目が初優勝というフレッシュな戦いでした。
また、混合ダブルスで優勝した舛田 圭太選手が、過去の戦績も含め、異なる3つの種目で3連覇を成し遂げるという快挙を達成しました!
今日の試合、最も印象に残ったことは観客の皆さんのマナーの良さです。「カメラのフラッシュを焚かない」、当たり前のことですが、9月に行われたYONEX OPENでは再三再四の場内アナウンスにも関わらず最後まで守られませんでした。
バドミントンの場合、シャトル(羽根)が白色で、しかも初速200Km/秒を超える速さですので、フラッシュの光や、出入り口開閉時の空気の流れの変化は、競技そのものを無にしてしまいます。今回は本当に良かったと思います。
さて、試合結果は次の通りでした(以下、試合実施順に)。
1.男子ダブルス
舛田 圭太・大束 忠司組(トナミ運輸) 1 対 2 川口 馨士・川前 直樹組(NTT東日本)
川口・川前組は初優勝です。舛田 圭太選手は、この後の混合ダブルス決勝にも出場しました。
2.女子ダブルス
小椋 久美子・潮田 玲子組(三洋電機) 2 対 1 末綱 聡子、前田 美順組(NEC九州)
昨年の決勝戦と同じ顔合わせです。接戦でしたが最後は小椋・潮田組が勝ち、全日本総合4連覇を達成しました。人気沸騰中の2人ですが、4連覇は伊達には出来ません。
昨日のインタビューで潮田選手が言っていましたが、我慢したことが競り勝った要因だと思います。単にスマッシュやドロップといったエースを狙うのではなく、一本一本のクリア(相手コート後方へのショット)を辛抱強く返していった結果と見ました。
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3.男子シングルス
佐藤 翔治(NTT東日本) 1 対 2 佐々木 翔(北都銀行)
大方の予想をくつがえし、この大会、佐藤選手の5連覇を阻止し、佐々木選手が初優勝しました。
ところで前の2試合ダブルスを見た後の試合だったため、スピード感に落差がありました。ダブルスのスピード感は現場、特にコートの横方向から見たことがないと判りません。テレビの中継は縦方向に撮影してしまうので、距離感が伝わらないと思います。
4.女子シングルス
今別府 香里(三洋電機) 2 対 0 後藤 愛(NTT東日本)
両者共に初の決勝進出というフレッシュな対戦でした。今別府選手が圧倒し、初優勝しました。
今別府選手をみていて、(バドミントンに限らず)久々に力のある若い元気な選手を見たと感じました。
今別府選手は社会人3年目だそうです。プレーを見て感じたのは
・深いクリア(相手コート深く高く放つショット。正確にはハイクリアという)
・大きなフォームで高く放つサーブ ・・・ シングルスの試合ではロングサーブが多いものの、普通の選手は少しショートサーブも混ぜるのが一般的です。この試合、今別府選手はすべてロングサーブ、しかも彼女独特の高いサーブでした。その徹底ぶりに感心しました。
・鋭く落ちる(曲がる)ドロップショット
・ヘアピンなどネットプレーや、イン/アウトの見極め(選球眼)はまあまあ(普通以上)
特にドロップショットは彼女の得意技(決め球)ではないかと思いました。今日の試合でも、スマッシュや相手のミスなど得点を決める一つ前のショットとして効いていました。
彼女を野球選手に例えると、本格派右腕ピッチャーという感じです。決め球であるドロップショットは、さしずめ“江川 卓投手のカーブ、松坂 大輔投手のスライダー”というところでしょうか。
今すぐではありませんが、今後彼女の名前がメディアに登場する機会が増えるものと予想します。
5.混合ダブルス
舛田 圭太(トナミ運輸)・前田 美順(NEC九州)組 2 対 1 松本 徹・田井 美幸組(NTT東日本)
この試合もフルセットの末、舛田・前田組が勝ち、全日本総合3連覇を達成しました。舛田選手は男子ダブルスでも準優勝しています。
それにもましてすごいのは、舛田 圭太選手です。舛田選手は男子シングルスで過去、5連覇しています(平成10年~14年)。また男子ダブルスでも3連覇しています(今回と同じ大束 忠司とのペアで、平成14年から16年まで。このペアは平成10年、11年日本体育大学時代にも2連覇)。今日の混合ダブルス優勝で、全日本総合選手権で3種目目となる3連覇を達成したことになります。
冒頭に述べたように1人の選手が異なる3つの種目で3連覇をしたのは、バドミントン全日本総合選手権史上初の快挙だそうです。
最後に、この大会のマスコミ報道に関して、述べたいと思います。
上述したように舛田 圭太選手は、3種目の3連覇を達成したことは、混合ダブルスの表彰式の時に場内にアナウンスされました。残念ながらほとんどの報道陣は帰った後でしたので、このことを取り上げているニュースは無いようです。バドミントンをやっていた者として多くに人にバドミントンに親しんでもらいたいと思っていますが、非常に残念です。
小椋・潮田、いわゆる“オグシオ”効果は、観客動員数よりも報道陣の取材者の動員数の増加という結果に現れていました。彼女たちが登場した第2試合女子ダブルスは、コート横がご覧のような混雑ぶりでした。
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第2試合女子ダブルス 小椋・潮田 対 末綱・前田の試合開始前の取材の様子。報道陣でごった返す。
第2試合、第3試合 男子シングルス(佐藤 翔治選手が取材陣のお目当てか)が終わると徐々にその数は減ってしまい、最後のミックスダブルスは僅か数名になってしまいました。
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最後の試合 混合ダブルスの時のコート脇の様子。僅か数名のカメラマンのみになってしまいました。
報道のプロの方は予断にとらわれずに、目の前に起きている事実を取材するのが得意かと思っていました。必ずしもそうではないようです。なにしろこの後も今別府選手の初優勝や、舛田選手の快挙というニュースがあったのですから。その点、観客の方々は冷静でした。第3試合が終わると少し減りましたが、7割方は最後まで観戦していらっしゃいました。
いろいろな分野でフラット化が進行しつつありますが、報道の世界もプロとアマの境界のあいまい化、プロの瓦解が少しずつ始まっているように思います。
--- 関連情報 ---
(1) バドミントンの“オグシオ”銅メダル 2007年08月21日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(2) バドミントン「ヨネックスオープンジャパン2007」 2007年09月16日 IT屋もりたの今時パソコン日記
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(5) マス・メディアのチェックは誰が行なうのか 2007年10月26日 IT屋もりたの今時パソコン日記
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