« いよいよ明日夜 | メイン | マス・メディアの担い手の選別が始まっている »

2007年10月26日

マス・メディアのチェックは誰が行なうのか

 今朝9時半から行なわれた、協栄ジム・金平 桂一郎会長と亀田 興毅選手の記者会見をラジオで聞きました。また夕方のテレビ・ニュースでも見ました。
 
 今日の記者会見をラジオで聞きながら、もし攻守入れ替わって記者が会見席に座って質問を浴びせられたら、果たして何人の記者があのように誠心誠意、それでいて堂々と落ち着いて答えることが出来ただろうと思いました。記者でなく普通の大人でもあれ程は出来る人間は少ない、まして私にはとても無理だと感じました。
 
 
 今日の記者会見に至る経緯は既にご存知とは思いますが、念のため記します。
 
 先日行なわれた内藤選手と亀田 大毅選手との試合に於いて、大毅選手が行なった反則行為、反則を指示したとされる亀田 史郎トレーナーと興毅選手に対し、JBC(日本ボクシングコミッション)および所属する協栄ジムから処分が下されました。また内藤選手本人への謝罪を行い、お詫びの記者会見(金平会長、史郎氏、大毅選手が出席)が開かれました。
 
 本日の会見の目的の1つは、先日のお詫び会見で史郎氏と大毅選手(会見開始数分後に退席)の反省が足りないという世論(なのかマスコミ関係者だけの評価なのかは疑問)を受けた謝罪会見のやり直しでした。それに加えてもう1つ、昨日行なわれる予定だった興毅選手の試合が中止になった理由に関しての説明および謝罪があったとのことです。
 
 
 金平会長から発表された、今回の新たな処分等は次の通りでした。
 
  1.史郎氏の(協栄ジムトレーナーの)辞任
 
  2.興毅選手の3ヶ月試合自粛、練習は自宅では行なわず協栄ジムでのみ行なうこと
 
  3.大毅選手については1年間の試合自粛、練習再開時にあらためて謝罪会見を行なうこと
 
 
以上が今日の会見までの大まかな経緯です。
  
 
 今日の会見に父・史郎氏は出席しませんでした。代わって興毅選手が記者からの執拗な質問に、丁寧に本心を答えていました。
 
 ボクシングにはあまり興味が無く、先日の内藤選手と大毅選手の試合は見ておりませんでした。しかし試合直後から始まった、テレビ・新聞・週刊誌などによる今回の報道合戦については、否が応でも見聞きしていました。
 
 今日の会見における興毅選手の受け答えを見て、未だ20歳の若者が大勢の大人に責めながら、誠心誠意、それでいて堂々と応じたことに、実はそれほど驚きを持ちませんでした。
 
 興毅選手の言動や試合、練習風景等は以前からテレビを通して見ていました。「親父を尊敬する、世界一になるためには誰にも負けないくらい練習する」といった言葉や、言葉だけでなく実際にやってみせる姿に、今時、こんな見上げた考えを持っている若者(当時18歳から19歳)がいるんだなぁと好感を持っていました。この若者は本物だと思っていました(その考えは今も変わっていません)。
 
 それに比べて、弟の大毅選手の言動を見た時は、兄とは随分違うな、と思いました。未だ子供だから仕方が無いと見ていました。
 
 ここ1年ほどの亀田家に対するマスコミの取り上げ方、識者などの評価などについてはよく知りませんが、当初と比べてより批判的な論調が強くなっているような感じには捉えていました。
 
 
 素人の私が言うのも変ですが、テレビ、新聞、週刊誌など旧来のメディア(いわゆる“マスコミ)、および、そこで働く人々、報道と言う仕事に対する基本的な考え方を見ていて、少し変だなと感じていました。何が本物で、何がそうでないか、本質を見極める力が不足しているように思います。
 
 これは報道、あるいはマスコミの仕事に限らず、あらゆる仕事に共通する問題であると思っています。どんな職業も、その職業に長く従事している人は、その仕事に関しては専門家です。仕事に詳しく、専門家であるがゆえに陥る問題です。

 
 昨今の食品加工業者による偽装問題、厚生労働省がC型肝炎患者に関する資料を20年にわたって公開しなかった問題、社会保険庁による宙に浮いた年金問題、政治家のお金の問題等々。それぞれの専門家が陥ったこれらの問題を、白日の下に晒す役割を、旧来のメディアが担っていることは厳然とした事実です。
 
 但しメディア自身もまた“報道”という仕事の専門家です。このマス・メディア自身のチェックを誰が行なうのか、行なえるのか、ということが問題となるケースが、ここ最近増えている様に感じます。というよりも昔からそういう問題があったが、メディア自身をチェックする手段が無かったために、顕在化していなかったのが正解だと思います。
 
 今後この役割は、ブログ、SNS、wikiなど新しいメディアが担うことになる(今のところ、他の手段が見当たらない)ことは私が述べるまでもありません。しかし、本質はソーシャルメディアなどと呼ばれるこれらのメディアという手段そのものではないと思います。今までマスコミのチェックを積極的に行なえなかった、報道の素人である私たち自身が、マスコミ報道に対して如何にして公正なチェックをできるかどうかに懸かっていると思います。
 
 
 さらに、新しいメディアを使ってマス・メディアをチェックする私たち自身にも、他者からのチェックが働きますし、そのようなチェックが必要であることは勿論です。
 
 
 亀田 興毅選手の記者会見を見聞きして、このようなことを感じました。
 
 
 なお、3万ドル倶楽部の同僚、あいよコーポレーション吉岡 春樹社長も、亀田 興毅選手の今日の会見での態度に好感をお持ちになったようです。(2007年10月26日 追記
 
  ・★亀田興毅の会見★(光触媒の百貨店 「あいよコーポレーション」)

投稿者 もりた : 2007年10月26日 19:01 このエントリーを含むはてなブックマーク この記事をクリップ!

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.imadokipc.com/mt/mt-tb.cgi/702

コメント

私と論評の切り口は違うようですが、思った感情は一緒だったようですね。
昨今のマスコミ(ずいぶん以前からかもしれません)は、「よいしょ」してバターンと落とすやり方があまりにもひどいように感じます。
最初にちゃんと精査し論評し、責任持って情報公開するべきではないでしょうか?
すべてが三流週刊誌の書き方に感じてしまいます。
それにしても私は驚いています。
サイグラムからの推察が間違っていなかった事に。

投稿者 吉岡春樹 : 2007年10月27日 09:07

 吉岡さん、コメントありがとうございます。
 
 吉岡社長の「亀田家は彼(興毅)が長男で救われるかもしれないですね。興毅選手が今後亀田家を支えていくと思います。」という予想は、ズバリでしたね。
 
 マスコミのやり方がひどいことに関しては、私も10数年前から感じています。ほとんどの人が以前からそう感じているのではないでしょうか。

投稿者 もりた : 2007年10月27日 11:58

コメントしてください




保存しますか?