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2007年10月24日

Oracle 11gの新機能

 昨日はOracleの新バージョンOracle Database 11gについて知るために、Oracle Summit 2007の会場に行ってきました(会場はグランドプリンスホテル赤坂)。
会場はグランドプリンスホテル赤坂Oracle Summit 2007

 
 午前中の基調講演は聞き逃しましたが、午後のセッションのみ参加しました。3つのトラック(新機能、活用、都市伝説)のうち、予約しておいた“新機能トラック”を聴きました(各トラックの正式なタイトルは、プログラムを参照ください)。
 
 各セッションとも日本オラクル社員の方による解説だけでなく、同社のテスト用施設であるOracle GRID Centerにおいて協力各社とともに実施した検証結果もあわせて報告されました。同社社員のお話が「本当ですよ」ということを伝えようとする意気込みが感じられました。
 
 
● A-1 「止めない」、「止まらない」システム基盤の構築
 
 11gの新機能である「Oracle Active Data Guard」と「Oracle Total Recall」についての解説でした。新機能開発の背景として、企業を取り巻く環境の変化、、特に災害発生時におけるシステム復旧など事業継続性に対するニーズの高まりについてお話がありました。
 
  「止めない」、「止まらない」システム実現への要求、そのために11gではシステムを運用しながら障害対策やメンテナンスを行なえるようになったということです。本番用DBと災害対策用DBの二重構成のシステムのうち、災害対策用DBをうまく使っているようです。
 
 
 講演の終わりに、日立製作所とともに実施した検証結果(「レディネス強化への取組み」)が紹介されました。
 
 
● A-2 肥大化するデータに対処する!!
 
 このセッションでは、肥大化するデータへの対処として、データの圧縮とデータのライフサイクル管理のための新機能について解説されました。11gにおける新機能として前者に対応するのが「Oracle Advanced Compression」、後者が「Oracle Partitioning」です。
 
 まず背景ですが、データ量の増大ついては説明が不要なくらい、みなさん感じていることと思います。日本オラクル株式会社 システム製品統括本部 営業推進本部 担当シニアマネジャー 根岸 徳彰氏が説明くださったことは、
 
 ・法令(日本版SOX法など)による長期保存の義務化
 ・データ活用の多目的化
 ・企業の統合・合併
 ・トランザクション量の増加
 ・ユーザ作成コンテンツ(UGC)の増加
 ・画像・映像データのビジネスへの活用
 
などです。
 
 根岸氏の解説をお聴きし、上記のような背景で爆発的に増え続けるデータのうち、XMLファイルやPDFファイル、画像・映像データなどのいわゆる非構造化データをデータベースに如何に格納するかが、ストレージ(記憶装置)使用量の削減とパフォーマンス劣化(処理スピードが遅くなる)を防ぐポイントであると理解しました。
 
 Oracle Databaseの従来のバージョンでも非構造化データを格納する形式として、LOBというデータ格納型が実現されていました。11gではOracle SecureFilesというLOBの新しい格納方式が採用されたということです。従来のLOBに比べて非常に高速かつ高機能であるということです。
 
 SecureFilesという新しいこの技術がデータ圧縮機能である「Oracle Advanced Compression」や、後述する「Oracle Partitioning」を支える“肝(きも)”であると理解しました。
 
 
 次に、データベースの情報ライフサイクル管理機能「Oracle Partitioning」について。“データのライフサイクル管理”というのは、次のようなことです。
 
 たくさんの顧客をかかえ大量なデータを保有する企業の場合、最新、例えばここ1年以内のデータは、高速(そのため高価でもある)なハードディスクに格納する。少し古いデータはアクセス速度は落ちるが低コストの記憶装置に格納する、さらに古い、あるいはアクセス頻度の少ないデータは光ディスクやテープといった媒体にアーカイブ(保管)する、といった具合です。
 つまりデータの世代(結果的にアクセス頻度)によって、コストの異なる記憶装置や媒体を使い分ける、しかもデータの新しさ(日時)を自動的に判断して行うことです。
 
 そのための機能が「Oracle Partitioning」ですが、この機能は既にOracle 8の時から実装され、機能アップを繰り返してきたということです。
 
 
 なおこの機能についても、Oracle GRID Centerに於いてデル株式会社とともに実施した検証結果(「Advanced Compressionによるデータ圧縮の効果」)が報告されました。

 
(以下、2007年10月24日 追記)
 
● A-3 データベース運用革命
 
 最後のセッションは、システム運用管理をサポートするための新機能についてです。
 
 つぎの3つの機能について説明がありました。
 
  ・自動管理データベースの強化
    ・自動メモリー管理
    ・自動SQLチューニング
    ・SQL実行計画管理
  ・障害診断インフラストラクチャ
    ・ヘルスチェック
    ・データ・リカバリ・アドバイザ
  ・Real Application Testing
    ・データベース・リプレイ
    ・SQLパフォーマンス・アナライザ

 
 詳細は割愛しますが、システム変更時の検証工数の削減に大きく貢献する機能ということです。
 
 この機能についても、Oracle GRID Centerに於いて、日本電気株式会社とともに実施した検証結果(「Real Application Testing 検証結果」)が紹介されました。
 
 
 以上、Oracle Summit 2007で得たOracle Database 11gの新機能の情報についてご紹介いたしました。
 
 以下は私事(昔話)ですが、初めてデータベースに関係するシステム開発に従事したのが1986年頃です。当時は最初のUnixブームで、ハードウェア的にはSunワークステーション、OSはUnix(従ってネットワークはTCP/IP)、そしてリレーショナルデータベースとしてOracleを使ったクライアント・サーバ・システムの試作でした。リレーショナルデータベースというものを知り、SQLを知ったのもこの時が初めてでした。
 
 
 今更申すことでもありませんが、ビジネスや仕事の中に当たり前のように(そのため意識するところにも、しないところにも)ITが活用される現在において、その基礎を支えている重要なテクノロジーの1つがデータベースだと思っています。通信(ネットワーク)もその1つですが、通信技術はどちらかと言えば手足に相当するような気がします。Adobe Systemsが得意とする画像・映像コンテンツ制作支援ソフトウェアは、人間で言えば顔、あるいはそれをきれいにする化粧品のように思います。
 それに対して、データベースは文字通りデータを保管し、しなやかに取り出し、変化させるベースとなる器官、心臓のような気がします。
 
 
 さらに釈迦に説法ですが、例えば「あの店はオンライン化されているね」と言う時のオンライン”の本質(基礎)はデータベースと思っています。
 
 例えば、ある店から誕生日にカードが届いた、よく考えてみたら昔一度だけ買い物をしたことがあった(よく憶えていてくれたね)。インターネットとお店(実店舗)の両方で利用する店があるのだが、どちらで購入してもちゃんとポイントが一つになっている、買ってすぐに(リアルタイムで)ポイントが付く。
 顧客満足度を上げるための種々の方策ですが、これらを支えているのはネットワークと融合されたデータベースの利用が基礎となっています。
 
 つまりもはや、当たり前に普及しているCRMなどを実現するこれらの仕組みに於いて、データベースは必須の技術であるということです。
 
 
 以上、長々とした文章となったこと、いつもの事ながら申し訳なく思っております。

投稿者 もりた : 2007年10月24日 16:03 このエントリーを含むはてなブックマーク この記事をクリップ!

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