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2007年08月13日

新藤兼人監督95歳「言っておきたいことがある」

 先週の土曜日、東京・渋谷のユーロスペースという映画館で「陸(おか)に上がった軍艦」という映画を観ました。映画監督・新藤兼人さんの戦争体験を基に作られた作品です。
東京・渋谷のユーロスペース東京・渋谷のユーロスペースで上映中の「陸に上がった軍艦」
 東京・渋谷のユーロスペースで上映中の「新藤兼人95歳映画監督 陸(おか)に上がった軍艦

 新藤兼人監督は現在95歳、もちろん映画監督として有名な方です。新藤監督は終戦前年の昭和19年に召集され、海軍の二等水兵として約1年軍人として戦争を体験されたそうです。この映画は新藤監督ではなく、別の監督(山本保博監督)が演出されていますが、新藤兼人監督の証言を基に、脚本は新藤監督自身が書かれているようです。
 
 この映画を観るきっかけを下さったのは、私のネットビジネスの師であり、人生の大先輩でもあるビジネス情報ネットの鈴木大吉先生です。先生の書かれているブログを読んだことがきっかけです。
 
  新藤兼人95 才、映画「陸(おか)に上がった軍艦」を見る(経営者の情報技術勉強会 IT研究会、ネット通販の勉強会 3万ドル倶楽部を主宰する鈴木大吉の日記)
 
 
 映画の中では、“甲板清掃”、“海軍精神注入棒”、“飛行訓練”などの様子が新藤監督の証言を基に再現されていました。新藤さんは海軍に召集されましたが、配置先は船上ではなく、陸上の基地です。陸上なのに何故“甲板清掃”、“海軍精神注入棒”、“飛行訓練”かというと、いわゆる“しごき”です。詳しくは映画を観ていただきたいと思いますが、非条理さを伝えたかったのだと思います。
 
 また敗戦色濃くなった昭和19年秋以降は、米国をはじめとする連合国軍の本土上陸に備える訓練が始まったそうです。敵の戦車に対抗するための、“あんぱん”や長い板(敵の戦車のキャタピラに挟んで動けなくする)による攻撃訓練。靴の向きを前後逆に履いて静かに行軍する訓練などが、紹介されました。靴の向きを逆にして足跡を残せば、敵に対し逃走と見せかけて攻撃できるという考えによるのだそうです。このような子供の遊びじみたことを、中央からの指示により大まじめにやっていた、戦争の実態を伝えたかったのだと思います。

 昭和20年8月12日には、新藤さんたちの基地の置かれていた宝塚音楽学校をはじめ神戸一帯に、8月15日正午からの空襲予告ビラが米軍により撒かれたそうです。私は3月10日の東京大空襲の話は知っていましたが、この時期日本中の都市、地方都市の多くが空襲にあっていたのではないか、このことについてもっと知らなければと認識しました。
 
 
 新藤さんは「戦争というのは、お父さんとか夫とか、息子とか、その家族にとって一番大事な人を持っていってしまうんだよ。」と、戦争の愚かさを述べていました。
 
 
 この映画は、東京・渋谷のユーロスペース(終了日未定)や千葉劇場で上映されているそうです。
 
 8月15日には、新藤兼人監督とお孫さんの新藤風さん(映画監督)とのトークショーが渋谷ユーロスペースで行なわれるそうです。(8月15日 11:00の回の上映を観た人のみ参加可)
 
 多くの人に見ていただきたい映画です。私も、トークショーを聞きたいので、もう1度観てみたいと思います。

投稿者 もりた : 2007年08月13日 11:53 このエントリーを含むはてなブックマーク この記事をクリップ!

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コメント

おはようございます、ダークです。
今日は終戦記念日ですね、多くの大事な命が戦争に
よって、失われてしまいました、もう絶対に戦争をしない
為にも、映画(言っておきたいことがある)を若い人達に
観て欲しいですね、戦争体験者が、いなくなり、風化して
しまわない為にも、もう一度国民が終戦の今日を。。。

投稿者 ダーク : 2007年08月15日 11:46

 ダークさん、コメントありがとうございます。
 
 私自身(昭和31年生まれ)はもちろん、私の親(昭和7年生まれ)も直接(軍人としての)戦争体験はありません。今日、渋谷の映画館に行って「陸に上がった軍艦」をもう1度見てきました。映画の後、新藤兼人監督とお孫さんの新藤風さん(同じく映画監督)による短い(20分位)のトークショーがありました。
 新藤監督は
「戦争というのは、お父さんとか、お兄さんとか、息子さんとか、それぞれの家族にとって一番大事な人を軍人として持っていってしまうんだよ。」
「戦争をすると個が破壊される。個が破壊されると、そのバック(背後)にいる家族の人生も破壊されてしまう。だから戦争をしてはいけないんだ。」
とおっしゃっていました。ここまで言われないと判らない人もいます。
 人生の中でどう時間を使うか、何を見て何を読むか、こういう作品を1人でも多くの人に見てもらいたいと思います。

投稿者 もりた : 2007年08月15日 16:55

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