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2007年06月05日

シックス・アパート「Movable Type 4」リリースの意義

 先ほどの記事でもお伝えしましたが、シックス・アパート株式会社は「Movable Type 4」を、2007年7月18日より出荷開始すると発表しました。新たに強化されたCMS機能について、コメントを補足したいと思います。
 未だダウンロードして使用していない段階でのコメントでは、説得力に欠けますが、使用後のコメントは後日ご報告させていただきたいと思います。
 
 
 シックス・アパート社による「Movable Type 4」の発表にもありますが、今回のバージョンアップの最大の意義は、CMS機能の強化にあると思っています。
 
 “また、昨今の企業利用の増加を受けて、CMSとしての機能も強化しました。これにより、単なるブログとしての利用だけでなく、企業のWebサイト全体をMovable Typeで管理することが可能となりました。”(シックス・アパート社のページより引用)
 
 
 2003年から2004年にかけて始まった、各ブログサービスによって、インターネット上で情報発信する人の数が、飛躍的に増加しました。主に個人ユーザーによる日記としての利用が中心でした。一方で、当初からビジネスとしての利用方法を模索していた企業、組織も、少数派ではありますが、存在していました。いわゆるビジネスブログとして顧客とのコミュニケーションや、社内の意思疎通を目的としたイントラブログとしての使い方です。さらに、企業のWebサイトそのものを構築するために、ブログの仕組みを利用する試みも、少なくなかったと思います。
  
 私自身これまでに、上記で述べた利用形態のうち、最後に述べた“(ブログツールにより)企業のWebサイトそのものを構築する“、サイト構築手法の転換にチャレンジをしている方々に接する機会が多く、並々ならぬ熱意に刺激をいただいてきました。今回のバージョンアップにより、「Movable Type」を単なるブログツールとしてではなく、Webサイト構築ツールとしての使用に耐えうるのではないか、と期待しています。
 
 
 ネットショップ経営者のための勉強会である3万ドル倶楽部を主催されている、ビジネス情報ネット・代表 鈴木大吉先生は、ビジネスブログの黎明期である2004年5月頃から、次のようにおっしゃっていました。
 
 「いずれ、ビジネスのためのホームページはすべてブログに変わる
 
 今回のシックス・アパート社による「Movable Type 4」の発表は、上記の流れ中の1ステップであると認識しています。今後、「企業(ビジネス)のWebサイト構築や維持・更新をブログ並みの手軽さで」実現するためのツールやサービスが、他社からも出てくることが予想されます。

 
 参考までに、「企業(ビジネス)のWebサイト構築や維持・更新をブログ並みの手軽さで」実現するために、これまで行なわれてきた流れを述べたいと思います。
 
 (1) Movable Type + 職人芸
  Movable Type のカスタマイズ機能(テンプレートやスタイルシートの修正)を使用して、日記スタイル(日付順にソートされる)ではない、“普通の”ホームページを実現しようとする方法。この方法は、テンプレートやスタイルシートに精通し、職人芸ともいえるテクニックを持った技術者が必要、という欠点があります。(そのような技術者を探すことは、一部の企業や組織を除く、ほとんどの企業では不可能であると思います。)
 
 (2) Movable Type + ツール
  Movable TypeにQUICK CARTのようなアドインツールを付加して、EC(E-コマース)サイト構築を簡便に行なえるようにした、Movable Type EC Packのような事例があります。
 (注) Movable Type EC Packのメリットは、Movable TypeとQUICK CARTの利点を合わせただけでなく、GMOペイメントゲートウェイ株式会社によるクレジット決済機能を標準で装備し、レンタルサーバー(株式会社paperboy&co.Heteml(ヘテムル))も用意したことにより、ECサイト構築(ネットショップ開設)をワンストップで実現できるようにしたことです。
 
 (3) CMS機能を装備したサイト構築ツール
  Movable TypeとQUICK CARTの組合わせに似ていますが、CMS機能とユーザーフレンドリーなUIの実現を目指して開発された、Webサイト構築ツールがあります。その1つがBlogn(ぶろぐん) および BlognPlus(ぶろぐん+)です。
 
 (4) Webサイト構築サービス、ECサイト構築サービス
  上記の方法は、いずれもソフトウェアをサーバーにインストールして使用する形態でした。それに対して、ソフトウェアは予めインストールされていて、利用者は登録(契約)のみでサービスを利用開始できる形態も、多く見られます。(こちらの形態の方が圧倒的に多いと思います。)例として次のようなものがあります。(ほんの一例)
   ・Seesaaショッピング
   ・teacup.ショップサービス
   ・Color Me Shop! mini および Color Me Shop! pro
 
 (5) CMS機能を持たないホームページ作成ソフトウェアのみによる方法
  ここまでの(1)~(4)の方法は、何らかの形でCMS機能を使用しています。原点に戻り、いわゆるホームページ作成ソフトウェアのみ使用して、Webサイトを構築、維持・更新する方法もあります。“ブログ並みの手軽さで”という点では、矛盾するようにも思いますが。
 従来からの、「TABLEタグを多用し、HTMLファイルを作成する手法」ではなく、「XHTMLとCSSを使って、コンテンツとスタイルを分けて記述する方法」です。(1)~(4)ほどの簡便さとまではいきませんが、もともとホームページ作成ソフトを使ってHTMLファイルを作る事を、それほど苦と思っていない方であれば、有効な方法です。特に、それほど更新頻度が多くない場合は、有力な選択肢ではないかと思います。この場合は、ツールやサービスの選択よりも、いかにして知識を習得するかということがポイントになります。
 
 以上、「企業(ビジネス)のWebサイト構築や維持・更新をブログ並みの手軽さで」実現するために、これまで採られてきた方法について、整理してみました。
 
 
 
 最後に、Feedに関する情報についてお話したいと思います。
 
 ここまでは、「企業(ビジネス)のWebサイト構築」をテーマとして考えてきました。メディア(企業からの情報発信や、双方向のコミュニケーションの場)としてのWebサイト、あるいはマーケットプレイス(ネット通販、企業間取引など商取引の場)としての利用形態です。
 目的を企業からの情報発信に限れば、その手段としてはWebという枠にとらわれずに、Feed(RSS、Atom)の利用も、視野に入れておく必要があると思っています。一例として、先日サービスイン(ベータ版)したmodiphiをご紹介します。
 
  ・MODIPHI
 
 modiphiをクリックすると、下図のようにさまざまな情報が発信されていることがわかります。特に「求人」というカテゴリには、常に最新の求人情報が掲載されています。下記の画像をクリック後、「求人」をクリックして確認してみてください。すでに、企業からの迅速な情報発信を目的として、新しい挑戦が始まっていることが見て取れます。
 
modiphi

 
 
--- 関連情報 ---
(1) CSSの勉強 2007年04月20日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(2) 「modiphi」登場 2007年05月19日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(3) シックス・アパート「Movable Type 4」を発表 2007年06月05日 IT屋もりたの今時パソコン日記

投稿者 もりた : 2007年06月05日 23:15 このエントリーを含むはてなブックマーク この記事をクリップ!

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