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2007年05月26日
日本の地デジ方式(ISDB-T)ブラジルで採用-NHK技研公開2007・研究発表より
NHK技研公開2007の2日目、研究発表を聴くために、一昨日に続き昨日もNHK放送技術研究所を訪れました。
午後1時から16時40分まで、技研講堂というところで研究発表が行なわれました。数百人が収容できそうな、とても立派な施設です。「日本の地デジ方式の国際化について」と題する特別発表が1つ、『ワンセグ』の普及に向けた新技術、未来の立体テレビなど、6つの研究発表が行なわれました。いずれも、すばらしい研究成果の発表ばかりでした。
● 特別発表「日本の地上デジタル放送方式ISDB-Tの国際化」
2006年6月29日、ブラジル政府は、自国の地上デジタル放送方式として、日本の地上デジタル放送方式 ISDB-T(Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial)を基礎とした方式を採用することを発表したそうです。世界の地上デジタル伝送方式としては、アメリカのATSC、ヨーロッパのDVB-T、日本のISDB-Tの3方式があるそうです。
その中で何故ブラジル政府が、日本のISDB-T方式の採用に至ったのか、ISDB-T方式開発の歴史、国内および国際標準化活動、海外普及活動について、NHK放送技術研究所(システム) 主任研究員 高田 政幸氏から解説がありました。
1970年代のテレビ多重文字放送、1980年代のFM多重放送の研究から始まって、2003年12月の地上デジタル本放送開始、2006年4月のワンセグサービス開始に至る、研究開発の歴史は、興味深いものがありました。
講演の最後に高田氏から、(各国における)地上デジタル放送の方式決定には、技術以外に政治的、経済的影響も考慮する必要がある、むしろ後者のほうが大きいというお話がありました。そんな中でも、ISDB-Tの唯一の武器は、技術の優秀性である、と自信を持って語っていらっしゃいました。
ブラジルでの採用にあたって、3方式の中でブラジルがISDB-Tを評価した点として、
■最も優れた伝送特性を有するシステムであること
・OFDMの採用
・時間インターリーブの採用
・日本メーカーの技術力
■システムの柔軟性、サービスの多様性
・編成の自由度 ・・・ HDTVでも、SDTVのマルチチャネルでも、どちらも実現可能
・サービスの多様性 ・・・ 固定受信のみならず、携帯受信/移動受信向けサービスが可能
ということを挙げていらっしゃいました。
ISDB-Tの方式開発、標準化、実用化、普及活動に関わった日本の全ての放送技術関係者の成果とおっしゃっていました。
また、DiBEG(Digital Broadcasting Expert Group)による海外普及活動を挙げていらっしゃいました。
以上が、日本の地上デジタル放送方式ISDB-Tが、ブラジルで採用された事に関する、高田氏の講演内容でした。高田氏もおっしゃっていましたが、ブラジルでの採用をきっかけとして、今後日本のISDB-T方式の他の国への普及に弾みがつくことを、国民の一人として願っています。
参考文献
平成19年度技研公開 講演・研究発表 予稿集(平成19年5月24日 編集:NHK放送技術研究所)
以下の記事へ続きます。
・NHKの技術研究成果をもっと国民生活へ活用しよう!-NHK技研公開2007・研究発表より(IT屋もりたの今時パソコン日記)
なお、下記の記事も併せてお読みください。
・「アーカイブス・オンデマンドサービス」が目玉!NHK技研公開2007(IT屋もりたの今時パソコン日記)
--- 関連情報 ---
(1) 「アーカイブス・オンデマンドサービス」が目玉!NHK技研公開2007 2007年05月25日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(2) NHKの技術研究成果をもっと国民生活へ活用しよう!-NHK技研公開2007・研究発表より 2007年05月26日 IT屋もりたの今時パソコン日記
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