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2006年10月29日
越谷史跡めぐり~野島・三野宮~(2)
昨日参加させていただいた越谷史跡めぐり~野島・三野宮~の
続きをご紹介します。
■ 野島浄山寺(野島地蔵尊)の続き
野島地蔵尊、正式には
野島山浄山寺について
前回は、徳川家康から
授けられた寺領朱印状と
日本一大きな大鰐口に
ついてご紹介しました。
そのほか
・鐘楼 延享3年鋳造。昭和18年軍事用物資として
徴発された。現存するものは昭和33年鋳造。
・本堂 文久3年(1863年)改築。
・永代油資寄附碑 寛政4年(1793)
・地蔵供養塔 明治32年造塔。
をはじめ多数の遺物・資料があります。
その中で、永代油資寄附碑に
刻まれている寄附者の住所に
興味を覚えました。
この件に関しては別の記事
で述べたいと思います。
■ 神社の呼び名について
野島浄山寺を出た後、畑道を通り元荒川の方向に向かって
歩きました。次に向かうのは三野宮香取神社です。
同行していただいた越谷市郷土研究会の加藤幸一氏に
神社の呼び方に関して大変ためになるお話を教えていただき
ました。
神社の呼び方は川を境にして変わるということです。
元荒川より北では「香取神社」、元荒川と綾瀬川の間は
「久伊豆神社」、綾瀬川以南では「氷川神社」と呼ばれる
そうです。(「香取神社」という呼び名は千葉県の方まで
続くそうです。千葉県香取郡(現在は香取市)という
地名と関係があるのか、とも思いましたがお訊ねするのを
忘れました。再度お会いする機会に教えていただこうと
思っています。)
「久伊豆神社」は越ヶ谷にある神社が有名ですが
この日訪れた「野島久伊豆神社」も元荒川と綾瀬川の間です。
また、「氷川神社」は大宮が有名ですが、草加の「氷川神社」
いずれも綾瀬川以南です。私の地元・大泊の神社は「香取神社」
ですが「三野宮香取神社」も含め、元荒川以北です。
■ 三野宮香取神社
さて元荒川にかかる「三野宮橋」を渡り三野宮に入り、
ほどなく三野宮香取神社に着きました。
ここには卯之助力石という石があります。
江戸時代、三之宮卯之助という力持ちが見世物一座を
結成し諸国を興行して歩いた、その時の奉納石と見られる
卯之助の名が刻まれている石のことだそうです。
この力石は越ヶ谷久伊豆神社をはじめ、深川八幡神社、
鎌倉八幡神社、信州の諏訪神社など各地に多く残されて
いるそうです。
その三之宮卯之助の出身地がここ三野宮村で姓は
「向佐(むかさ)」氏といったそうです。
そういえば中学校の同級生に向佐君、向佐さんが数人
いたことを憶えています。
■ 埼玉県立大学
三宮香取神社の敷地を出ると
すぐに埼玉県立大学の校舎が
目に入ってきます。
この大学は
「保健、医療、福祉の
連携と統合に貢献できる
スペシャリストを育成する
大学」として
平成11(1999)年4月に
開学したそうです。
■ 法光寺
埼玉県立大学を後にすると
最後の目的地である法光寺の
本堂の屋根が遠くに見えて
きます。
しかし遠くに見えるだけで
歩けども歩けどもなかなか
近づきません。
10分以上歩き、小さな川(新方川:
通称千間掘(注1))を渡ると
ようやくお寺にたどり着きました。
(注1) 千間堀(せんげんぼり)。せんげん台という駅名の
基になった川名。正式には新方川といいます。
法光寺には浮世絵で有名な"写楽"の記念碑があります。
その由来はおよそ次の通りだそうです。
法光寺(今日山法光寺)は元和3年(1617)に江戸浅草横山町
に創建され、明暦の大火(明暦3年(1657))の後、江戸築地に
移転したそうです。その後平成5年(1993)に越谷のこの地に移転
してきたそうです。浄土真宗本願寺派の寺院です。
写楽は寛政6年(1794)年から翌年にかけての10ヶ月間に140種
あまりの役者絵などを残した後、忽然と姿を消してしまったため
謎の浮世絵師と言われ、その正体をめぐって諸説が飛び交って
いたようです。
その中で有力視されていた斎藤十郎兵衛説を裏付ける資料が
平成9年(1997)6月、この寺の過去帳の中から発見されたという
ことです。
(以上、平成10年 法光寺殿作成の文書から引用させて
いただきました。)
この後再び千間堀をわたり、千間台第四公園で最後の挨拶をして
解散しました。今回のイベントに参加させていただいて
大変ためになりました。
もともと地元のこと、歴史、地名、人名などに興味があり
今回のイベントへの参加はこれらの好奇心をさらにかきたてる
結果となりました。
■ 越谷タウン情報サイト-越谷っ子
今後も機会があればこのような催しにも参加したいと考えて
います。
今週11月3日(祝日)には越谷市役所産業支援課主催による
「水郷こしがや観光ハイキング」にも登録しています。コースは
せんげん台駅東口を出発し大泊安国寺、新方川沿道、コスモス畑、
キャンベルタウン、・・・です。
こちらの結果もご紹介したいと思います。
以上の史跡めぐりや観光ハイキングを
はじめとするイベント情報が、
越谷タウン情報サイト「越谷っ子」に
掲載されています。
今回の史跡めぐりの情報はこちらのサイトを見て知りました。
私たち越谷市民にさまざまな体験や人との出会いのきっかけを
作ってくれる、有意義なサイトだと思います。
「越谷っ子」さん、ありがとうございました。
--- 関連情報 ---
(1) NPO法人 越谷市郷土研究会
(2) 越谷タウン情報サイト-越谷っ子
(3) 越谷史跡めぐり~野島・三野宮~(1) 2006年10月28日 IT屋もりたの今時パソコン日記
(4) 江戸時代の地名 2006年10月30日 IT屋もりたの今時パソコン日記
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