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2006年07月26日

企業向けパソコン講座に関する一考察(2)

 企業向けのパソコン講座を企画・立案している会社の社長さんへの
新講座の企画・立案に関するアドバイス
の2回目は
 
 「ビジネス(会社、商店など)にとってインターネットの利用は
  あたり前」
 
というテーマで、お話したいと思います。
  
  
【2】ビジネス(会社、商店など)にとってインターネットの利用はあたり前
  
   パソコン教習の受講目的をビジネスとビジネス以外とに分けた場合、
  上記の社長さんのターゲットは、企業経営者、商店主等のビジネス・ユーザ
  です。
   ここではビジネスを受講の目的とする場合に限って、お話を進めたいと
  思います。

  1.日本の半数以上の事業所にはホームページが無い
  
    インターネットの商用利用の普及が始まって既に10年以上経過し
   会社、商店などのホームページはもはや珍しいものではありません。
    ここに1つのデータがあります。
 
    日本の全法人は約290万あるそうです。(注1)
   そのうちドメイン取得済法人の数は約83.2万だそうです。(注2)
   つまり法人の約3割がドメインを取得している、裏を返せば7割の法人は
   ドメインを取得していないということになります。
   (出展:GMOインターネット株式会社 2005年度 経営近況報告会資料)
    (注1) 総務省統計局 平成13年事業所・企業統計調査(平成16年6月1日現在)、
        及び 平成16年度国税庁統計情報(平成16年2月1日~平成17年1月31日現在)より
    (注2) GMOインターネット株式会社による推計、JPRS社統計(平成15年12月1日現在)
        及びICANNレジストリ月間報告(平成15年8月現在)
   
    上記はドメイン取得に関する情報ですので、ホームページの所有状況とは
   必ずしもイコールではありません。
    また法人以外の事業所(個人事業者、法人化していない商店など)は
   含まれておりませんので、正確なことはわかりません。
    しかし日本の半数以上の事業所がホームページを持っていないものと
   思われます。
  
  
  2.インターネットを導入することについて、理由はいらない
  
    自社(自店)のビジネスや商売にとってインターネット(自社ホームページ、
   社長(店長)ブログなど)が必要か不必要かを考えることは、重要では
   なくなってきています。
    そのようなことを議論・検討する段階は既に過去のものです。
    
    そのことを理解していただくために、30年前に畳店や豆腐屋さんを新規開店
   する場合を想像していただきたいと思います。
    
   (1)30年前、電話を引くことに理由を必要とした事業者はいない
   
      30年前(1975年頃)既に電話は広く普及し、どの家庭でも電話を引く
     ことは当たり前になっていました。
      まして新しく商売を始めるのであれば、なおさら必要不可欠な道具で
     あり、その理由を考える人などいなかったと思います。
     
      電話番号を看板に書き、職業別電話帳(現在のタウンページ)に掲載
     することが当然だったのです。(職業別電話帳は特に申し出をしなければ
     電話番号が掲載されました。)
     
   (2)現在、起業に際しインターネットを利用することに理由は要らない
   
      現在に置き換えて考えてみると、商売を始めるに当たりインターネットの
     ビジネス活用(自社・自店ホームページ開設、社長・店長ブログなど)は
     当然のことであり、その(導入の)理由を考える必要はない、というのが
     私の考えです。
     
      このことについては、もう少し補足をしたいと思います。
      
   (3)インターネットのビジネス活用のコストは無視できるほど低下した
 
      ホームページを開設し維持・運営する場合のコストを考えて見たいと
     思います。
      ページ数10ページ程度、自社ドメイン、サーバをレンタルし、
     ページ内容の更新を年間10ページ程度と仮定します。
     
      初期費用
       ホームページ作成:約15万円(1ページ¥15,000として計算)
      維持費用
        レンタルサーバ: 年間約 ¥6,000
        ドメイン維持費: 年間約 ¥7,000
        ページ更新費用: 年間約¥50,000
                 (1ページの更新費¥5,000として計算)
        -------------------------------
              計  年間約¥63,000
     
      初期費用とページ更新費用がややかかります。
     ページ更新の内容を必要最低限に留めれば、年間¥15,000前後でも
     ホームページの維持・管理が可能なほど、コストは低下しています。
  
   (4)ホームページは持たないことのデメリット(損失)の方が大きい
  
      30年前の電話(電話番号の看板や職業別電話帳への掲載)の場合も
     現在のインターネット(ホームページ開設、ブログを始めること)の
     場合も、ビジネス的な効果がどの程度であるかは、業者や個々の会社
     や店によってまちまちである、と思います。
     
      電話帳やホームページを見て、わざわざ豆腐を買いに来てくれる
     お客様はそう多くは無いかもしれません。
      
      遠くから引っ越して来て間もないご家族が、近くにどんな店が
     あるか、電話帳やホームページから探して、たまたま見つけてくれる程度
     でしょう。
  
      業種によっては、電話やホームページが無くてはならないものも
     あります。不動産業がその一例です。
     
      私はインターネットの活用は、直接的な効果だけでその価値を判断
     してはならない、と思います。
     
      今時、メールアドレスだけでホームページアドレスが書いてない
     名刺では、いただいた方は本当に商売をやる気があるのか、と
     疑ってしまいます。
     
      つまり、インターネットのビジネス活用に関してはメリットよりも
     活用しないことによるデメリットの方が大きい
と、考えています。

  
  ビジネスにとって、インターネットを活用することは当然=必須条件となって
 いるということを、ご理解していただけたでしょうか?
 
 
 以上2回に亘り、企業向けパソコン講座について考察してみました。

 本業であるパソコン教習について考え直すきっかけを与えていただいた
有限会社 昭和エンタープライズ 代表取締役 朝岡高大様に対し、
心から御礼申し上げます。
 ありがとうございました。

投稿者 もりた : 2006年07月26日 23:14 このエントリーを含むはてなブックマーク この記事をクリップ!

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