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2006年06月03日

LinuxWorld Expo/Tokyo2006 レビュー(1)

 5月31日(水)から6月2日(金)まで、東京・有明の東京ビッグサイトで
開かれたLinuxWorld Expo/Tokyo2006に、3日間連続で通いました。

■ 3日間のイベントで見えてきたものを、展示・セミナー・活用事例の
 内容を紹介しながら、ご報告したいと思います。

 数回に分けて下記の内容について、ご報告したいと思います。

 Ⅰ.Linux および OSSミドルウェア(以下"Linux/OSS"と記述します)
   の全体の動向

 Ⅱ.大手Linux OSディストリビュータの動向

 Ⅲ.Linux以外のOSSの最新動向

 Ⅳ.大手ベンダによるミッション・クリティカル分野への
   Linux/OSS適用サポート・サービスの動向

 Ⅴ.Linux/OSSの活用事例
  (1) 栃木県二宮町役場の事例
  (2) GMOインターネット証券株式会社の事例

 Ⅵ.組込みLinux分野への適用

 Ⅶ.まとめ
   最終日に「Linux/OSSの今、そしてこれから」と題して行なわれた
  パネルディスカッションの内容をご紹介します。
 
 
■ 1回目の今日は、Linux および OSS の全体の動向について、
 ご報告したいと思います。

Ⅰ.Linux および OSSミドルウェアの全体の動向

 ● Linux および OSS に注目する理由

   先ず、何故3日間もこのイベントに通ったのか、その理由から
  お話しなければなりません。

   その為には、いまさらという気もしますが、あえて基本的なことから
  お話したいと思います。
 
 
   今、皆さんの目の前にあるパソコンのOSのほとんどが
  Windows か、Mac OS でしょう。
   そしてそのOSの上で動くブラウザというソフトを通して
  私のブログをはじめ、様々なホームページをご覧になっている
  ことでしょう。

   一方、そのブラウザを通して見ているページが掲載されている
  コンピュータをサーバといいます。
   サーバでも、OSが稼動し、Webサーバというソフトウェアが
  動いています。
   そのお陰で、ホームページを見ることが出来るのです。
 
 
 ● Linux および OSSミドルウェア 採用の波は止まらない

   このサーバのOSとしては、Windows、商用Unix、と並んで
  OSSであるLinuxが使われているのです。
   パソコンのようにWindowsが圧倒的なシェアを誇っているわけ
  ではありません。

   一方、Webサーバというソフト(ミドルウェアという範疇に分類されます)
  では、"Apache"というOSSが過半数のシェアを持っています。

   そして、Webサーバだけでなく、メール、データベース、アプリケーション
  等、より広範な分野にOSSの利用が浸透しています。

   今回のイベントでパネルディスカッションのパネラーを務めた
  株式会社 矢野経済研究所 上級研究員である 入谷 光浩氏によると、
  同社の2005年度の調査において、企業におけるLinux および OSSの導入率は

   ・Linux        39.2%
   ・OSS(Linuxを含む) 48.8%
  
  だそうです。
  
   最早、Linux および OSS の導入は一般的であり、
  その流れは止まらない状況なのです。
  
  
 ● Web・メール中心から、DBMS・Appサーバ等へ:適用範囲の拡大

   やはり矢野経済研究所の入谷氏の情報によると、
  主要OSSの導入状況は

   ・Apache  (Webサーバ)
   ・Sendmail (メールサーバ)
   ・BIND    (DNSサーバ)
   ・Samba   (ファイルサーバ/プリントサーバ)

  といったWeb関連ソフトが従来から高い比率でしたが、

  最近では

   ・PostgreSQL(DBMS)
   ・MySQL   (DBMS)
   ・Tomcat  (アプリケーション・サーバ)
   ・JBoss   (アプリケーション・サーバ)

  など、DBMSやアプリケーションサーバの導入数が増えているそうです。
 
 
 ● Linux/OSSの導入に対する問題点

   これもまた、矢野経済研究所 入谷氏の情報によりますが、
  Linux/OSSを未導入の企業、あるいは既に一部OSS導入済みの
  企業に対して、問題点は何かとアンケートを行なったところ
  
  (1) 社内にLinux/OSSの管理を行なうスキルを持った人材がいない
    (人材不足)

  (2) 稼働中のアプリケーションとの互換性、ベンダーのサポートなど
    に対する不安

  を挙げた企業の数が、3位以下の項目を大きく引き離したということです。
 
   この件に対する解決策については、最終日に行なわれた
  パネルディスカッションの中で、議論されていました。

   後日、ご報告したいと思います。
 
 
--- 関連情報 ---
(1) 日本Apacheユーザ会 ホームページ
(2) Sendmail ホームページ
(3) 日本Sambaユーザ会
(4) 日本PostgreSQLユーザ会 ホームページ
(5) 日本MySQLユーザ会
(6) The Ja-Jakarta Project - Tomcat翻訳

投稿者 もりた : 2006年06月03日 23:58 このエントリーを含むはてなブックマーク この記事をクリップ!

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